特許
J-GLOBAL ID:200903082417757858

多重極子質量分光計の軸方向射出方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 柳田 征史 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-537473
公開番号(公開出願番号):特表2000-510638
出願日: 1997年06月02日
公開日(公表日): 2000年08月15日
要約:
【要約】細長い多重極子ロッド・セットを有し、2次元RF電界が注目する質量-電荷比範囲にあるトラップされたイオンをロッド・セット内で半径方向に封じ込め、軸方向にはイオンは出射レンズの障壁電界により封じ込められ、さらにロッド・セットには低DC電圧が印加される、質量分光計の動作方法。トラップされたイオンは、出射レンズ近傍のフリンジ電界及びその他の反調和性により誘起される自由度混合を利用することにより、質量選択的に軸方向に射出される。よって、ロッド・セットの入射端内にイオンが入れられると同時に出射端でイオンが質量選択的に射出されることにより、連続イオン源からのイオン束をよりよく利用できる。軸方向の質量選択的射出は、出射レンズに補助AC電圧を印加し、補助AC電圧またはロッド・セットのRF電圧をスキャンすることにより行われる。トラップされたイオンは、レンズ方向に向かう軸方向電界を印加することにより出射レンズ近くに集中するか、あるいは反対方向に向かう軸方向電界を印加することにより減じる。軸方向電界は、トラップされたイオンを解離するため振動させることができる。
請求項(抜粋):
入射端及び出射端並に長さ方向の軸を備えた細長いロッド・セットを有する 質量分光計の動作方法において、前記方法が、 (a)前記ロッド・セットの前記入射端内にイオンを入れ、 (b)前記ロッド・セットの前記出射端に近接する出射レンズに障壁電界を 作り、さらに前記ロッド・セットの少なくとも前記出射レンズに近接する前 記ロッド・セットの前記ロッドの間にRF電界を作ることにより、前記ロッ ド・セット内に前記イオンの少なくとも若干をトラップし、 (c)前記RF及び障壁電界が、前記ロッド・セットの前記出射端に近接す る引き出し領域で相互作用してフリンジ電界を作り、 (d)前記引き出し領域にあるイオンにエネルギーを与えて、選ばれた質量 -電荷比を有するイオンの内少なくとも若干を前記ロッド・セットから前記 障壁電界を通して質量選択的に軸方向に射出し、 (e)前記軸方向に射出されたイオンの少なくとも若干を検出する、 各工程を含むことを特徴とする方法。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開昭63-276863

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