特許
J-GLOBAL ID:200903082438066502

亜鉛製錬法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 丸岡 政彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-023626
公開番号(公開出願番号):特開平6-212304
出願日: 1993年01月19日
公開日(公表日): 1994年08月02日
要約:
【要約】【目的】 従来の湿式亜鉛製錬法に加圧浸出法、浮遊選鉱法を合理的に組み合わせて亜鉛精鉱中の金、銀、銅、鉛、鉄、硫黄などすべての成分を分別回収する方法を提供すること。【構成】 (1)亜鉛精鉱を亜鉛電解尾液などにより高温、酸素雰囲気中で加圧浸出して金・銀・鉛・鉄残渣および遊離硫黄として亜鉛浸出液から分離する。(2)遊離硫黄を浮遊選鉱して単体硫黄を回収する。(3)金・銀・鉛・鉄残渣を再び亜鉛電解尾液などにより高温亜硫酸ガス雰囲気中で加圧浸出して固液分離後、浸出液に亜鉛湿式製錬より発生する亜鉛浸出残渣を混合して上記工程を繰り返して、(前工程を省略することもできる)鉄を浸出液中に移行させ、カルシウム系中和剤により中和して硫黄を石膏として回収するとともにインジウム、ガリウムを該石膏に共沈させて回収する。(4)残液は再び高温、酸素雰囲気中で加圧して酸化鉄(ヘマタイト)を析出させて回収する。(5)得られた金・銀・銅・鉛残渣は鉄含有の極めて少ない付加価値の高い製錬原料として回収される。
請求項(抜粋):
(1)亜鉛精鉱を焙焼した焼鉱を浸出して、浸出液(No.1浸出液)と亜鉛浸出残渣(No.1残渣)とを得る第1工程;(2)亜鉛精鉱を酸素加圧下、硫酸および硫酸第2鉄を含有する溶液で浸出して固液分離し、浸出液(No.2浸出液)と浸出残渣(No.2残渣)とを得る第2工程;(3)第2工程で得られた浸出残渣(No.2残渣)を浮遊選鉱して硫黄が濃縮された硫黄残渣(No.3・1残渣)と金、銀、鉛、鉄が濃縮された金・銀・鉛・鉄残渣(No.3・2残渣)に分離する第3工程;(4)第3工程で得られた硫黄残渣(No.3・1残渣)を単体硫黄の溶融温度範囲に加熱して溶融濾過し、単体硫黄と未反応亜鉛精鉱を得る第4工程;(5)第3工程で得られた金・銀・鉛・鉄残渣(No.3・2残渣)を高温亜硫酸ガス雰囲気中で硫酸含有液で浸出して固液分離し、浸出液中に、鉄を移行することにより得られた浸出液(No.5浸出液)と金・銀・鉛残渣(No.5残渣)とを得る第5工程;(6)第1工程で得られた亜鉛浸出残渣(No.1残渣)を高温、亜硫酸ガス雰囲気中で第5工程により得られた浸出液(No.5浸出液)および硫酸含有液により浸出して固液分離し、亜鉛、鉄を浸出液中に移行することにより得られた浸出液(No.6浸出液)と金・銀・鉛残渣(No.6残渣)とを得る第6工程;(7)第6工程で得られた浸出液(No.6浸出液)を中和した後、固液分離して中和液と中和生成物とを得る第7工程;(8)第7工程で得られた中和液を高温、酸素加圧下において脱鉄処理した後、固液分離して酸化鉄と脱鉄液とを得る第8工程;の各工程を主要工程として含む処理体系からなることを特徴とする亜鉛製錬法。
引用特許:
審査官引用 (7件)
  • 特開平4-311541
  • 特開昭63-315842
  • 特開昭63-093832
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