特許
J-GLOBAL ID:200903082678705910

軸線回り回転の血液分離装置及び方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松永 宣行
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-514308
公開番号(公開出願番号):特表平10-512960
出願日: 1996年09月25日
公開日(公表日): 1998年12月08日
要約:
【要約】完全な血液試料中の細胞から血清又はプラズマを迅速に分離する方法は、長手方向へ伸びている複数の内部リブを有する円筒状の試料チューブを使用する。分離ゲルと試料とが試料チューブに導かれ、試料チューブは、細胞と、分離ゲルと、血清又はプラズマとの同心状のシェルを形成するように軸線回りに遠心分離される。遠心分離が停止された後、血清又はプラズマは重力流れによって試料チューブに集まり、細胞と分離ゲルとは試料チューブの壁と内部リブとに付着して留まる。
請求項(抜粋):
1 完全な血液試料中の細胞から血清又はプラズマを分離する方法であって、 分離ゲルを円筒状の試料チューブであって長手方向へ伸びる複数の内部リブを有する試料チューブに導くこと、 前記分離ゲルを前記試料チューブの周囲に分配するように前記試料チューブを長手方向の軸線回りに回転すること、 前記血液試料を前記試料チューブに導くこと、 細胞と、分離ゲルと、血清又はプラズマとの概して同心状のシェルを形成するように前記試料チューブを長手方向の軸線回りに回転することによって前記血液試料を遠心分離すること、 遠心分離を停止し、前記血清又はプラズマを重力流れによって集めさせることを含む、分離方法。2 さらに、前記分離ゲルを前記試料チューブに導いた後、前記分離ゲルを分配するために前記試料チューブを回転する前に前記試料チューブを真空排気し、キャップを被せること、その後に前記キャップを経て前記血液試料を前記試料チューブに導くことを含む、請求項1に記載の分離方法。3 さらに、前記試料チューブから前記キャップを取り除き、前記試料チューブの中央部分から前記血清又はプラズマを抜き取ることによって集められた血清又はプラズマの少なくとも一部を前記試料チューブから取り出すことを含む、請求項1に記載の分離方法。4 さらに、前記試料チューブの中央部分から前記キャップを経て前記血清又はプラズマを抜き取ることによって集められた血清又はプラズマの少なくとも一部を前記試料チューブから取り出すことを含む、請求項1に記載の分離方法。5 前記試料チューブを長手方向の軸線回りに回転することによって前記血液試料を遠心分離することは、さらに、前記試料チューブが逆になった姿勢にある間に、前記血液試料を遠心分離することを含む、請求項1に記載の分離方法。6 前記試料チューブを長手方向の軸線回りに回転することによって前記血液試料を遠心分離することは、さらに、30,000ないし45,000rpmの範囲の速度で前記試料チューブを回転することを含む、請求項1に記載の分離方法。7 前記試料チューブを長手方向の軸線回りに回転することによって前記血液試料を遠心分離することは、さらに、30,000ないし45,000rpmの範囲の速度で3分間又はそれより少ない時間、前記試料チューブを回転することを含む、請求項6に記載の分離方法。8 前記分離ゲルを前記試料チューブに導くことは、さらに、前記血液試料を分離させるのに十分であるが、前記内部リブのピークを越えて前記内部リブ間のトラフを満たすには不十分である量の分離ゲルを導くことを含む、請求項1に記載の分離方法。9 血清又はプラズマを迅速に収集する方法であって、 長手方向へ伸びる複数の内部リブを有する血液収集チューブであってこの血液収集チューブ内に分離ゲルを注入し、前記血液収集チューブを軸線回りに遠心分離して前記血液収集チューブの内壁に沿う第1のシェルを前記分離ゲルによって形成させることにより血液収集チューブを準備すること、 準備された前記血液収集チューブに完全な血液を注入すること、 血液の細胞であって前記第1のシェルと前記血液収集チューブの前記内壁との間に位置する第2のシェルを形成することとなり、前記細胞の移動が前記分離ゲルの軸線側に血清又はプラズマを残すこととなる細胞の大部分を前記分離ゲルを経て移動させるのに十分な時間、準備された前記血液収集チューブ内の前記完全な血液を軸線回りに遠心分離すること、 軸線回りの遠心分離を停止し、それによって前記分離ゲルの軸線側の前記血清又はプラズマを重力流れによって溜めさせること、 溜められた血清又はプラズマの少なくとも一部を前記血液収集チューブから取り出すことを含む、血清又はプラズマの収集方法。10 さらに、前記分離ゲルによって第1のシェルを形成させるため前記血液収集チューブを軸線回りに遠心分離する前に前記血液収集チューブを真空排気し、かつ、キャップを被せることを含み、準備された前記血液収集チューブに完全な血液を注入することは、さらに、準備された前記血液収集チューブに前記完全な血液を前記キャップを経て注入することを含む、請求項9に記載の血清又はプラズマの収集方法。11 溜められた前記血清又はプラズマの少なくとも一部を前記血液収集チューブから取り出すことは、さらに、前記血液収集チューブが逆になった姿勢にある間に前記キャップを経て前記一部を取り出すことを含む、請求項10に記載の血清又はプラズマの収集方法。12 準備された前記血液収集チューブ内の前記完全な血液を軸線回りに遠心分離することは、さらに、前記血液収集チューブが逆になった姿勢にある間に前記完全な血液を軸線回りに遠心分離することを含む、請求項9に記載の血清又はプラズマの収集方法。13 準備された血液収集チューブ内の前記完全な血液を軸線回りに遠心分離することは、さらに、30,000ないし45,000rpmの範囲の速度で3分間又はそれより少ない時間、軸線回りに遠心分離することを含む、請求項9に記載の血清又はプラズマの収集方法。14 長手方向へ伸びる複数の内部リブを有する血液収集チューブと、この血液収集チューブの内壁に沿って分配された分離ゲルとを利用することによって完全な血液試料中の細胞から血清又はプラズマを迅速に分離する方法であって、 前記血液試料を前記血液収集チューブに注入すること、 前記分離ゲルの軸線側に前記血清又はプラズマを残して前記細胞の大部分を、前記分離ゲルと前記血液収集チューブの内壁との間の部分に前記分離ゲルを経て移動させるのに十分な速度と時間とで前記血液試料を軸線回りに遠心分離すること、 軸線回りの遠心分離を停止し、それによって前記分離ゲルの軸線側の前記血清又はプラズマを重力流れによって溜めさせること、 溜められた血清又はプラズマの少なくとも一部を前記血液収集チューブから取り出すことを含む、血清又はプラズマの分離方法。15 前記血液試料を軸線回りに遠心分離することは、さらに、30,000ないし45,000rpmの範囲の速度で軸線回りに遠心分離することを含む、請求項14に記載の血清又はプラズマの分離方法。16 前記血液試料を軸線回りに遠心分離することは、さらに、3分又はこれより少ない時間、軸線回りに遠心分離することを含む、請求項14に記載の血清又はプラズマの分離方法。17 長手方向へ伸びる複数の内部リブを有する円筒状の試料チューブと、 分離されるべき血液成分の密度の中間の密度を有する分離ゲルであって血液試料と共に前記試料チューブ内に配置された分離ゲルと、 細胞と、分離ゲルと、血清又はプラズマとの同心状のシェルを形成するように長手方向の軸線回りに前記試料チューブを回転する手段とを備える、血液分離装置。18 前記試料チューブの前記内部リブは、前記試料チューブの底部から前記試料チューブの開口頂部に向けて伸びている、請求項17に記載の血液分離装置。19 前記内部リブは、前記試料チューブの前記開口頂部に十分に挿入されたチューブキャッブから間隔をおかれる頂部エッジを有する、請求項17に記載の血液分離装置。20 前記試料チューブは、標準の血液処理チューブの外径と等しい外径を有する、請求項17に記載の血液分離装置。21 前記試料チューブの前記内部リブは等間隔にある、請求項17に記載の血液分離装置。22 前記試料チューブの前記内部リブのそれぞれは、前記試料チューブの内壁から前記試料チューブの長手方向の軸線までの距離のほぼ半分まで内方へ伸びている、請求項17に記載の液体分離装置。23 前記試料チューブの長手方向へ伸びている前記複数の内部リブは、6個の内部リブである、請求項17に記載の血液分離装置。24 前記試料チューブと前記内部リブとは、改良スチレン共重合体からなる、請求項17に記載の血液分離装置。25 遠心分離中に血液試料を保持するように設計された、ゲルを有する円筒状の血液分離チューブであって、 この血液分離チューブの内壁に沿って長手方向へ伸びている複数の内部リブを備え、これら内部リブは、軸線回りの遠心分離中に前記ゲルを前記血液試料の細胞と血清又はプラズマとの間に同心状のシェルの形態で保持する、円筒状の血液分離チューブ。26 前記内部リブは、前記血液分離チューブの底部から血液分離チューブの開放頂部に向けて伸びている、請求項25に記載の血液分離チューブ。27 前記内部リブは、前記血液分離チューブの開放頂部に十分に挿入されたチューブキャップから間隔をおかれる頂部エッジを有する、請求項25に記載の血液分離チューブ。28 前記内部リブは等間隔にある、請求項25に記載の血液分離チューブ。29 前記内部リブのそれぞれは、前記血液分離チューブの内壁から前記血液分離チューブの長手方向の軸線までの距離のほぼ半分まで内方へ伸びている、請求項25に記載の血液分離チューブ。30 長手方向へ伸びている前記複数の内部リブは、6個の内部リブである、請求項25に記載の血液分離チューブ。31 前記内部リブと前記血液分離チューブとは、改良スチレン共重合体で形成された一体ものである、請求項25に記載の血液分離チューブ。
IPC (2件):
G01N 33/48 ,  B04B 7/08
FI (2件):
G01N 33/48 C ,  B04B 7/08

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