特許
J-GLOBAL ID:200903082692697555

薬物送達及び組織工学のためのセミ相互侵入又は相互侵入ポリマー網目構造

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-550732
公開番号(公開出願番号):特表2002-503230
出願日: 1998年05月22日
公開日(公表日): 2002年01月29日
要約:
【要約】組織工学及び薬物送達のための組成物は、それを必要とする患者の部位への注射に続いて活性種への暴露によってセミ相互侵入又は相互侵入ポリマー網目構造を形成する2種以上のポリマーからなる溶液に基づいて発展してきた。ポリマーはそれ自身に架橋するが、互いには架橋せず、セミ相互侵入網目構造はポリマーのうちの1つのみが架橋する場合に形成される。得られる粘性の溶液はそれぞれ放出又は組織形成が起きるまで注射部位に生物学的に活性な分子又は細胞を保持する。相互侵入ポリマー網目構造を形成するポリマー-細胞懸濁液によって行われた研究の結果として、活性種が、ポリマー溶液の活性種、典型的には電磁線、好ましくは光の外部源への暴露によって提供される、ポリマー溶液が製剤され得る。研究は、光が皮膚、体液(骨液など)及び膜を通して浸透し、ポリマー溶液を重合させることを証明する。ポリマー溶液は、イオン的又は共有結合的に架橋し、ヒドロゲル、セミ相互侵入ポリマー網目構造又は相互侵入ポリマー網目構造を形成し得る。
請求項(抜粋):
1.互いに架橋しない2種のポリマーを含む活性種への暴露後に、活性種への暴露 後のポリマー網目構造中にトラップされる生物学的に活性な分子又は細胞と共 同して、in vivoで相互侵入ポリマー網目構造又はセミ相互侵入ポリマー網目 構造を形成する注射可能なポリマー懸濁液。2.網目構造を形成するポリマーが、自身とは共有結合的に架橋するが、他のポ リマーとは架橋せずに相互侵入ポリマー網目構造を形成する2種のポリマーで ある、請求項1記載の懸濁液。3.非共有結合的架橋性ポリマーと共に共有結合的架橋性ポリマーを溶液中に含 んでなる、2種のポリマーは架橋しないが電磁線への暴露後にセミ相互侵入網 目構造を形成する請求項1記載の懸濁液。4.網目構造が生分解性ポリマーを形成するものである、請求項1記載の懸濁液。5.フリーラジカルへの暴露によって架橋し得る末端基を有する共有結合的架橋 性ポリマーを含んでなる、請求項1記載の懸濁液。6.イオン的に架橋し得る非共有結合的架橋性ポリマーを含んでなる、請求項1記 載の懸濁液。7.共有結合的架橋性ポリマーが、10〜40重量%の重量パーセントで存在する、 請求項3記載の懸濁液。8.治療が必要な患者にポリマー組成物を形成する方法であって、活性種への暴 露によってヒドロゲル、相互侵入網目構造又はセミ相互侵入網目構造を形成す るポリマー溶液中の生物学的に活性な分子又は細胞の懸濁液を患者に注射する こと、及び組織又は体液を通過して注射された懸濁液のポリマーを架橋するの に有効な外部源からの活性種に暴露することを含んでなる、前記方法。9.イオン的にポリマーを架橋する活性種の有効濃度と共同して、組織が形成さ れるべき部位にポリマー溶液を注射することを含んでなる、ポリマー懸濁液が イオン的に架橋されたヒドロゲルを形成する請求項8記載の方法。10.組織が形成されるべき部位にポリマー溶液を注射し、次いで共有結合的にポ リマーを架橋する活性種の有効濃度に暴露することを含んでなる、ポリマー懸 濁液が共有結合的に架橋されたヒドロゲルを形成する請求項8記載の方法。11.ポリマー懸濁液が、それ自身とは共有結合的に架橋するが他のポリマーとは 架橋せずに相互侵入ポリマー網目構造を形成する2種のポリマーを含む相互侵 入ポリマー網目構造を形成し、該ポリマー懸濁液を、組織が形成されるべき部 位に注射すること、及び懸濁液をポリマーを架橋する活性種に暴露することを 含んでなる、請求項8記載の方法。12.ポリマー懸濁液が、電磁線への暴露によってセミ相互侵入ポリマー網目構造 を形成する共有結合的架橋性ポリマーと共に溶液中に共有結合的架橋性ポリマ ーを含み、2種のポリマーは互いに架橋しないものであり、ポリマー懸濁液を 組織が形成されるべき部位に注射すること、及び該懸濁液をポリマーを架橋さ せる活性種に暴露することを含んでなる、請求項8記載の方法。13.ポリマーが活性種への暴露によって架橋し、活性種がポリマー懸濁液を注射 後に電磁線に暴露することによって発生される、請求項8記載の方法。14.電磁線がX線、超音波、及び光からなる群から選択される、請求項13記載の 方法。15.活性種が活性種開始剤を含むポリマー-細胞懸濁液を光に暴露することによ って提供される、請求項8記載の方法。16.光が外部から皮膚に適用される、請求項14記載の方法。17.光が、ポリマー-細胞懸濁液が注射された部位に隣接する血管内から適用さ れる、請求項14記載の方法。18.光が、隣接する関節中に注射されたポリマー-細胞懸濁液に滑液空間内で適 用される、請求項14記載の方法。19.in vivoで相互侵入ポリマー網目構造又はセミ相互侵入ポリマー網目構造を 形成するポリマー懸濁液を注射し、活性種に暴露することを含んでなる、生物 学的に活性な分子又は細胞を送達する方法であって、ポリマー溶液は、それ自 身とは共有結合的に架橋するが他のポリマーとは架橋せずに相互侵入ポリマー 網目構造を形成する2種のポリマーからなる溶液、及び非共有結合的架橋性ポ リマーとの組み合わせで共有結合的架橋性ポリマーを含む溶液からなる群から 選択されるものであり、2種のポリマーは活性種への暴露によって架橋しない ものである前記方法。20.さらにポリマー溶液を注射すること、及び該溶液を相互侵入ポリマー網目構 造又はセミ相互侵入ポリマー網目構造を形成するのに有効な量の活性種に暴露 することを含んでなる、請求項19記載の方法。
IPC (7件):
A61K 9/00 ,  A61K 9/10 ,  A61K 47/34 ,  A61K 47/36 ,  A61K 47/38 ,  A61K 47/42 ,  A61L 27/00
FI (7件):
A61K 9/00 ,  A61K 9/10 ,  A61K 47/34 ,  A61K 47/36 ,  A61K 47/38 ,  A61K 47/42 ,  A61L 27/00 Z
引用特許:
出願人引用 (2件) 審査官引用 (2件)

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