特許
J-GLOBAL ID:200903082709856474

車両座席の背もたれ用ヒンジ装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 正武 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-256525
公開番号(公開出願番号):特開平8-182558
出願日: 1995年10月03日
公開日(公表日): 1996年07月16日
要約:
【要約】【課題】 背もたれの傾斜角度の微調節と前に倒すことの両方を実施し得る背もたれ用ヒンジにおいて、両方の操作を同時に行なうと、座部と背もたれとの角度方向の連結強度が大幅に低減されてしまう不都合があった。【解決手段】 座席の両側に配置され共通ハンドル8によって操作可能なカムを有する2つの微調節機構A,Bを設け、ハンドルと同じ側に配置され背もたれを倒すようにノブMによって操作可能な掛け金を有する単一のロック機構Cを設ける。カムを角度方向に相対移動でき一方がハンドルに連結された2つのシャフト6A,6Bにより操作する。これらのシャフトを、相互を角度方向に支える2つのレバー17およびレバー18,19にそれぞれ連結し、ハンドルに連結されないレバー18をケーブル20によって、ハンドルから離れた機構Bがハンドルおよびノブの両方によって操作されるような方式で掛け金に連結する。
請求項(抜粋):
第1に通常の着座位置のための背もたれの傾斜角度の微調節を行なうことができ、第2にその予め調節された角度位置にその後戻すことを可能としつつ背もたれを前方に倒すことができる車両の前部座席の背もたれ用ヒンジ装置であって、座席の少なくとも一側に設けられ、移動可能な掛け金(11)と、座部(1)に固定され前記掛け金を受け入れるための溝(10)を有する基体(9)と、前記掛け金を溝に向けて常時付勢する戻りバネ(13)とを具備する背もたれ(2)をロックするための角度ロック機構(C)と、背もたれに装着され、対応する戻りバネの戻り力に抗して前記掛け金を溝から外すための、以下に「ノブ」として参照される制御部材(M)と、座席の両側に、各々が座部に連結されかつ1以上の小片を案内するリングとともに設けられる側板(3A,3B)と、内歯の形成されたリングとともに設けられ座席の同側に配される前記ロック機構の基体(9)に固定される側板(4A,4B)と、前記2つのリングの共通軸線(X)回りに回転可能に装着されるカムと、側板内において半径方向にスライド可能に装着され前記カムおよび歯付リングと協動する少なくとも1以上の歯付小片(7A,7B)と、前記カムをその角度ロック位置に向けて付勢する戻りバネとを具備する背もたれの傾きの不連続的な調節のための調節機構(A,B)と、座席に着座している使用者により容易に作動され両調節機構のカムを同時に回転させるための、以下に「ハンドル」として参照される回転制御部材(8)とを具備するとともに、単一の角度ロック機構(C)が設けられ、2つの調節機構(A,B)のカムに連結されるシャフトが、相互に角度方向に相対移動可能な共通直線上に配される2つの長尺体(6A,6B)よりなり、これら2つの長尺体が2つのカムおよび相互に一方向のみに角度方向に支え合う2つの半径方向レバーに固定され、かつ、前記ロック機構(C)と同側に配され長尺体(6A)に固定される第1のレバー(17)と、他の長尺体に固定されその軸心から離れた点でケーブル(20)によりロック機構の掛け金(11)に連結される第2のレバー(18)とを具備し、これらの部材の組立体は、ハンドル(8)を該ハンドルに固定されたカムを有する調節機構(A)のロックを解除する方向に作動させることにより、第2のレバー(18)に作用する第1のレバー(17)の角度方向の推力によって他の調節機構(B)もロックが解除され、そのハンドルを原位置へ戻すことにより、2つの調節機構のカムに組み付けられた弾発的な戻り手段によって両方の調節機構が自動的にロック位置に戻され、かつ、掛け金(11)を溝(10)から外す方向にノブ(M)を作動させることにより、第2のレバー(18)がそれと同一方向に回転させられて、それに伴い第2の調節機構(B)のロックが解除され、ノブを開放することにより、前記第2の機構のカムがその初期位置に弾発的に角度方向に戻されるためにそのロック位置に戻される第2の調節機構により、掛け金の位置と溝の位置とが再び一致した瞬間に掛け金が溝内へ弾発的に戻されるように構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
IPC (2件):
A47C 1/025 ,  B60N 2/22
引用特許:
出願人引用 (4件)
  • 特開昭50-007218
  • 特開昭56-052010
  • 特開平2-128707
全件表示

前のページに戻る