特許
J-GLOBAL ID:200903083339485435

下水道における既設人孔の補修方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 岸本 瑛之助 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-220383
公開番号(公開出願番号):特開平5-059739
出願日: 1991年08月30日
公開日(公表日): 1993年03月09日
要約:
【要約】【目的】 スチームによる折畳み加工および復元が可能であり、なおかつ背面に注入される充填剤の荷重にも充分に耐えることができて、変形を生じない合成樹脂製の有底筒形ライニング材を用ることにより、現場作業が非常に少なく、きわめて簡単に、しかも確実に、既設人孔の補修をすることができるとともに、補修コストが安くつき、また例えば交通量の多い交差点においても、交通渋滞を最小限にとどめて、既設人孔の補修作業を実施することができる、下水道における既設人孔の補修方法を提供する。【構成】 下水道における既設人孔(1) の内壁を覆う形状を有する有底筒形ライニング材(11)を用いて既設人孔(1) の内壁を補修する方法であって、有底筒形ライニング材(11)を構成する合成樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレンよりなり、かつ0.915〜0.935g/cm3 の平均密度を有するものを使用する。
請求項(抜粋):
下水道における既設人孔(1) の内壁を覆う形状を有しかつ底壁(12)と上壁(13)とを有する合成樹脂製の有底筒形ライニング材(11)を用意し、このライニング材(11)の上壁(13)にスチーム導入口(15)と空気等排出口(16)があけられており、このライニング材(11)を小さく折り畳んで、既設人孔(1) 内に、これの上端開口部(1b)より挿入し、挿入後、導入口(15)より加熱スチームを導入して、ライニング材(11)の構成樹脂を軟化せしめ、ライニング材(11)を有底筒形に復元した後、ライニング材(11)を冷却固化せしめ、ライニング材(11)の上壁(13)を切断除去するとともに、ライニング材(11)の底壁(12)に、既設人孔(1) の底部(1a)の凹溝(2) に対応する通水孔(17)をあけ、最後に、既設人孔(1) の周壁(1c)とライニング材(11)の周壁(14)との間の間隙にポリマーセメント・ペースト等よりなる充填剤(18)を流し込み、これを硬化せしめて、有底筒形ライニング材(11)を周壁(1c)内面に固定し、これによって既設人孔(1) の内壁を補修する方法において、有底筒形ライニング材(11)を構成する合成樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレンであって、0.915〜0.935g/cm3 の平均密度を有するものを使用することを特徴とする、下水道における既設人孔の補修方法。

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