特許
J-GLOBAL ID:200903083884378050

四輪駆動車

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 森 哲也 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-129876
公開番号(公開出願番号):特開平9-309352
出願日: 1996年05月24日
公開日(公表日): 1997年12月02日
要約:
【要約】【課題】四輪駆動状態と、車両安定性の向上を図るトラクションコントロールシステムの両者の性能を充分に発揮することが可能な四輪駆動車を提供する。【解決手段】駆動力制御手段の制御を開始する制御開始設定手段の開始基準値を、第1開始基準値ΔNH と、この第1開始基準値ΔNH より小さな値の第2開始基準値ΔNL とした。そして、四輪駆動走行を必要とする低速の車体速のとき、回転速度差ΔMVが第1開始基準値ΔNH 以上であると、駆動力制御手段は、駆動輪1FL、1FRに対する制動力及び主駆動機10から出力される駆動力を調整して駆動力制御を行い、四輪駆動走行状態となるときの駆動輪の過剰の空転を減少させる。また、二輪駆動走行を必要とする前記低速以上の車体速のとき、回転速度差ΔMVが第2開始基準値ΔNL 以上であると、駆動力制御手段は駆動力制御を行う。これにより、駆動輪の空転を迅速に防止する。
請求項(抜粋):
主原動機により駆動される駆動車軸と、該駆動車軸に連動して回転する流体圧ポンプと、従動車軸に連動して回転する流体圧モータと、前記流体圧ポンプの吐出口と前記流体圧モータの吸入口とを連通する第1の流路と、前記流体圧ポンプの吸入口と前記流体圧モータの吐出口とを連通する第2の流路と、前記流体圧ポンプの吐出量が前記流体圧モータの吸入量を上回るときに、前記流体圧モータへ流れる作動流体の最高吐出圧を規制して前記従動車軸側への伝達トルクの最大値を設定するトルク制限手段とを備えた四輪駆動車において、前記駆動車軸に連結する駆動輪及び前記従動車軸に連結する従動輪の車輪速度を検出する車輪速検出手段と、車体速を検出する車体速検出手段と、前記駆動輪及び前記従動輪間の回転速度差を検出する回転速度差検出手段と、前記駆動輪に対する制動力及び前記主駆動源から出力される駆動力を調整して駆動力制御を行う駆動力制御手段と、前記回転速度差演算手段で検出した前記回転速度差が所定の開始基準値以上となったときに前記駆動力制御手段の制御を開始する制御開始設定手段とを備え、前記制御開始設定手段の前記開始基準値を、前記車体速検出手段で検出した車体速に基づいて、四輪駆動走行を必要とする低速の車体速であるときに大きな値の第1開始基準値に設定するとともに、二輪駆動走行を必要とする前記低速以上の車体速であるときには、前記第1開始基準値より小さな値の第2開始基準値に設定したことを特徴とする四輪駆動車。

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