特許
J-GLOBAL ID:200903083915474266

差動位相変調波のビタビ検波方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 草野 卓 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-075565
公開番号(公開出願番号):特開平9-270829
出願日: 1996年03月29日
公開日(公表日): 1997年10月14日
要約:
【要約】【課題】 少ない演算量で従来の遅延検波ビタビ復号と同等の特性を得る。【解決手段】 入力差動位相変調信号をそのシンボル周期で標本化し(13)、その標本化出力zn を遅延検波し(14)、その検波出力Δφn ′をDシンボル遅延回路18へ供給すると共に差動符号化する(15)。その差動符号化出力φn ′で標本化出力zn を逆変調し(16)、得られた遅延検波に対する位相差誤差を3Q-1 状態ビタビ復号器(17)で復号する。高いEb /N0 の場合は、遅延検波の判定誤りはほとんどなく、誤っても±2π/Mラジアンの何れかであるからMQ-1 状態ビタビ復号とする必要はない。ビタビ復号出力ΔΨn-D ′を遅延回路(18)の出力に加算補正して検波出力Δφn-D ̄を得る。
請求項(抜粋):
受信されたM相(Mは4以上の整数)差動位相変調信号を、その送信シンボル周期で標本化して時点nの受信信号標本zn を得、連続する2個の受信信号標本zn-1 とzn とを用いて遅延検波により位相差を検出し、その検出された位相差を1シンボル時間前の差動符号化出力位相に加算して、差動符号化出力位相を更新し、その差動符号化出力位相を用いて受信信号標本zn を逆変調して、逆変調信号標本μn を得て、Q-1個の位相差誤差系列{ΔΨn-q :q=0,...,Q-2}(ΔΨは逆変調信号の位相差と、送信位相差との差のとり得る値)で時点nのmQ-1 個(mはMより小さい整数)の状態Sn を構成し、時点(n-1)の状態Sn-1 に記憶されている参照信号ηn-1 (Sn-1 )をΔΨn だけ位相回転させたものと逆変調信号標本zn ′との内積を求め、この内積を状態Sn-1 から状態Sn への遷移の確からしさを表すブランチメトリックλ(Sn-1 →Sn )とし、このブランチメトリックを状態Sn-1 におけるパスメトリックΛ(Sn-1 )に加算して状態Sn-1 を経由する候補系列のパスメトリックΛ(Sn |Sn-1 )を求め、このブランチメトリック及びパスメトリックを求める演算を、状態Sn に入るパスが存在する全ての状態Sn-1 に対して繰り返し、得られたパスメトリックの大小を比較して最大値を与える状態S^n-1 のみを選択して他を捨て、この状態S^n-1 を状態Sn に至る最も確からしいパスの時点(n-1)の状態としてパスメモリに記憶すると共に、そのパスメトリックΛ(Sn |S^n-1 )を状態Sn におけるパスメトリックΛ(Sn )としてパスメトリックメモリに記憶し、また参照信号ηn (Sn )をQ個の連続する逆変調信号標本を用いて、ηn (Sn )=μn +Σq=1 Q-1 μn-q exp(jΔΨn +ΔΨn-1 +...+ΔΨn+1-q )により求めて参照信号メモリに記憶し、以上の演算を状態Sn の全てに対して行い、得られたmQ-1 個のパスメトリックの大小を比較し、最大値を与える状態Sn ^を求め、その状態Sn ^を出発点としてパスメモリを一定時点Dだけトレースバックして到達した状態Sn-D ^の位相差誤差ΔΨn-D ^を求め、上記検出位相差をDシンボル時間だけ遅延させたものに上記位相差誤差ΔΨn-D ^を加算して検波出力とする差動位相変調波のビタビ検波方法。
IPC (2件):
H04L 27/22 ,  H03M 13/12
FI (2件):
H04L 27/22 A ,  H03M 13/12

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