特許
J-GLOBAL ID:200903084036903125

陽イオン性-2-ヘテロアリールフェニル-カルバペネム抗菌剤

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川口 義雄 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-507242
公開番号(公開出願番号):特表平8-500835
出願日: 1993年08月19日
公開日(公表日): 1996年01月30日
要約:
【要約】一般式(I)のカルバペネム類は、有用な抗菌剤である。
請求項(抜粋):
下記一般式の化合物:[式中、Rは、HまたはCH3であり;R1およびR2は、独立に、H、CH3-、CH3CH2-、(CH3)2CH-、HOCH2-、CH2CH(OH)-、(CH3)2C(OH)-、FCH2CH(OH)-、F2CHCH(OH)-、F3CCH(OH)-、CH3CH(F)-、CH3CF2-、または(CH3)2C(F)-であり;HARは、1原子がOもしくはSである5員もしくは9員の単もしくは二環ヘテロアリール環系であるか、又は2原子がOおよび/またはSである8員の二環ヘテロアリール環系であり;Raは、各々、独立に、水素および下記に示した基から成る群から選ばれるが、但し、1つ(1つのみ)のRaは、型I置換基から選ばれる:I. a)(ここで、Aは、mが0から6でありnが1から6でありQが共有結合である(CH2)m-Q-(CH2)n、O、S、SO、SO2、NH、-SO2NH-、-NHSO2-、-CONH-、-NHCO-、-SO2N(C1-C4アルキル--、N(C1-C4アルキル)SO2-、-CON(C1-C4アルキル)-、-N(C1-C4アルキル)CO-、-CH=CH-、-CO-、-OC(O)-、-C(O)O-またはN(C1-C4アルキル)であり、(CH2)mは、フェニル芳香族部分に結合しており;は、5もしくは6員の単環式複素環または8、9もしくは1員の二環式複素環であり、この複素環は、芳香族5もしくは6員の第一環内に第一窒素を含有しており、該第一窒素を介して複素環とAが結合しており、該第一窒素はこの結合および環結合の故に四級であり、第一環は0もしくは1のOまたはSのいずれかを含有しており、第一環は0から3個の更なる窒素原子を含有しており、第一環は任意に3もしくは4員部分と融合して任意の第二環を形成し、この部分は少なくとも1個の炭素原子を含有し、この部分は0もしくは1個のOまたはSのいずれかを含有し、この部分は0から2個の窒素原子を含有し、この部分は飽和または未飽和であり、第二環は芳香族または非芳香族であり;Rcは、下記IIで定義するRa、水素、または-NRyRz(RyおよびRzは、下記IIで定義する)であるが、2つ以上のRcが存在する場合にはそれぞれ独立にRaおよびそれ以外から選ばれ、その原子価が環結合によって満たされていない炭素環原子または窒素ヘテロ原子と結合しており;pは、0または1である); b)(ここで、は、5もしくは6員の単環式複素環または8、9もしくは10員の二環式複素環であり、この複素環は、芳香族5もしくは6員の第一環内に第一窒素を含有しており、該第一窒素はそれの環結合に加え置換基Rdの故に四級であり、該第一窒素は置換基Rdが存在しない場合中性であり、複素環は環の炭素原子を介してA′と結合しており、第一環は0もしくは1個の0またはsのいずれかを含有しており、第一環は0から2個の更なる窒素原子を含有しており、第一環は任意に3もしくは4員部分と融合して任意の第二環を形成し、この部分は少なくとも1個の炭素原子を含有し、この部分は0もしくは1個のOまたはSのいずれかを含有し、この部分は0から2個の窒素原子を含有し、この部分は飽和または未飽和であり、第二環は芳香族または非芳香族であり;Rcは、上記で定義しており;Rdは、水素、NH2、O-またはC1-C4アルキル(アルキル基は、下記IIcで定義するRqで任意に一置換される)であり;A′は、mが0から6で、nが0から6で、Qが上記で定義したところの(CH2)m-Q-(CH2)nである); c) -Ap-N+Ry(Rw)0-1(Rz)(ここで、RyおよびRzは、下記IIで定義する通りであり、或いはRyおよびRzは、更にC2-C4アルキリデン基と共にN(O)ReまたはN+(Re)2(ここで、Reは、水素、C1-C4アルキルまたは下記で定義するRqで一置換されたCC4アルキルである)が介在する環(任意に、下記で定義するRqで一置換された)を形成してもよく、Rwは、水素、C1-C4アルキル、O-、NH2であるか又は存在せず(この場合N+は中性である)、Rw、RyおよびRzは、更に、一緒になってC5-C10三級アルキリデン基を形成し、これがN+と共に二環式環を形成してもよく、三級アルキリデン基は、任意に、下記で定義するRqで一置換され、三級アルキリデン基の三級炭素は、任意に、窒素、N+Re(Reは、上記で定義した)、またはN+-O-で置換され、pは、0または1であり、Aは、上記で定義した通りである); d)(ここで、は、5もしくは6員の単環式複素環または8、9もしくは10員の二環式複素環であり、この複素環は、第一環内に第一窒素を含有しており、第一環は飽和または未飽和で非芳香族であり、第一窒素はそれの環結合に加え1個もしくは2個の置換基Rdの故に四級であり、あるいは第一窒素はそれの環結合に加え0個もしくは1個の置換基Rdの故に中性であり、複素環は環の炭素原子もしくは非四級窒素原子を介してA′と結合しており、第一環は炭素および第一窒素以外に結合点の非四級窒素、O、S、S(O)、S(O)2およびNRe(Reについては上記で定義している)から成る群から選ばれる0から1個を含有しており、第一環は任意に2、3もしくは4員部分と融合して任意の第二環を形成し、この部分は任意に炭素原子以外に結合点の非四級窒素を含有し、この部分は飽和または未飽和であり、第二環は非芳香族であり;Rdは、上記で定義したが、2つ以上のRdが窒素上に存在する場合、少なくとも1つのRdは水素またはC1-C4アルキルであり;A′は、上記で定義しており;pは、上記で定義しており;Rqは、下記で定義する);II. a)トリフルオロメチル基: -CF3; b)ハロゲン原子: -Br、-Cl、-F、または-I; c)C1-C4アルコキシ基:-OC1-4アルキル(ここで、アルキルは、Rqにより任意に一置換されるが、このRqは、-OH、-OCH3、-CN--C(O)NH2、-OC(O)NH2、CHO、-OC(O)N(CH3)2、-SO2NH2-SO2N(CH3)2-SOCH3、-SO2CH3、-F、-CF3、-COOMa(Maは水素、アルカリ金属、メチルまたはフェニルである)、テトラゾリル(結合点は、テトラゾール環の炭素原子であり、窒素原子の1つは、上記で定義したMaにより一置換される)および-SO3Mb(Mbは水素またはアルカリ金属である)から成る群から選ばれる); d)ヒドロキシ基: -OH; e)カルボニロキシ基: -O(C=O)Rs(ここで、Rsは、C1-C4アルキルまたはフェニルであり、その各々は、任意に、上記で定義したRqにより一置換されるか又は -Fで三置換される); f)カルバモイロキシ基: -O(C=O)N(Ry)Rz(ここで、RyおよびRzは、独立に、H、C1-4アルキル(任意に、上記で定義したRqにより一置換される)であり、3-から5-員のアルキリデン基と共に環(任意に、上記で定義したRqで置換される)を形成するか又は-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-または-NRe-が介在する2-から4-員のアルキリデン基と共に環を形成する(Reは、水素、C1-C4アルキルおよびRqで一置換されたC1-C4アルキルであり、環は、任意に、上記で定義したRqで一置換される)); g)硫黄基: -S(O)n-Rs(ここで、n=0-2であり、Rsは、上記で定義される); h)サルファモイル基: -SO2N(Ry)Rz(ここで、RyおよびRzは、上記で定義したとおりである); i)アジド: N j)ホルムアミド基: -N(Rt)-C(O)H(ここで、Rtは、 HまたはC1-C4アルキルであり このアルキルは任意に、上記で定義したRqにより一置換される); k)(C1-C4アルキル)カルボニルアミノ基: -N(Rt)-C(O)C1-C4アルキル(ここで、Rtは、上記で定義した通りであり、アルキル基は、また、上記で定義したRqにより任意に一置換される); l)(C1-C4アルコキシ)カルボニルアミノ基: -N(Rt)-C(O)OC1-C4アルキルにこで、Rtは、上記で定義した通りであり、アルキル基は、また、上記で定義したRqにより任意に一置換される); m)ウレイド基: -N(Rt)-C(O)N(Ry)Rz(ここで、Rt、RyおよびRzは、上記で定義した通りである); n)スルホンアミド基: -N(Rt)SO2Rs(ここで、RsおよびRtは、上記で定義した通りである); o)シアノ基:-CN; p)ホルミルまたはアセタール化ホルミル基: -C(O)Hまたは-C(OCH3)2H; q)カルボールがアセタール化した(C1-C4アルキル)カルボニル基: -C(OCH3)2C1-C4アルキル(ここで、アルキルは、任意に、上記で定義したRqにより一置換される); r)カルボニル基:-C(O)Rs(ここで、Rsは、上記で定義した通りである); s)酸素または炭素原子がC1-C4アルキル基により任意に置換されるヒドロキシイミノメチル基: -C(Ry)=NORz(ここで、RyおよびRzは、一緒になって環形成に加わることができないことを除いては上記で定義した通りである); t) (C1-C4アルコキシ)カルボニル基: -C(O)OC1-4アルキル(ここで、アルキルは、任意に、上記で定義したRqにより一置換される); u)カルバモイル基: -C(O)N(Ry)Rz(ここで、RyおよびRzは、上記で定義した通りである); v)窒素原子がC1-C4アルキル基により更に置換されてもよいN-ヒドロキシカルバモイルまたはN(C1-C4アルコキシ)カルバモイル基: -(C=O)-N(ORy)Rz(ここで、RyおよびRzは、一緒になって環形成に加わることができないことを除いては上記で定義した通りである); w)チオカルバモイル基: -C(S)N(Ry)(Rz)(ここで、RyおよびRzは、上記で定義した通りである); x)カルボキシル: -COOMb(ここで、Mbは、上記で定義した通りである); y)チオシアネート: -SCN; z)トリフルオロメチルチオ: -SCF3; aa)結合点がテトラゾール環の炭素原子にあり、窒素原子の1つが、水素、アルカリ金属または、上記で定義したRqにより任意に置換されたC1-C4アルキルにより一置換されるテトラゾリル; ab)下記から成る群から選ばれる陰イオン官能基: ホスホノ[P=O(OMb)2];アルキルホスホノ{P=O(OMb)-[O(C1-C4アルキル)]};アルキルホスフィニル[P=O(OMb)-(C1-C4アルキル)];ホスホルアミド[P=O(OMb)N(Ry)RzおよびP=O(OMb)NHRx];スルフィノ(SO2Mb);スルホ(SO3Mb);構造式CONMbSO2Rx、CONMbSO2N(Ry)Rz、SO2NMbCON(Ry)RzおよびSO2NMbCNの化合物から選ばれるアシルスルホンアミド類(ここで、Rxは、フェニルまたはヘテロアリールであり、このヘテロアリールは5もしくは6個の環原子を有する単環式芳香族炭化水素基であり、炭素原子が結合点であり、炭素原子の1つは窒素原子により置換されており、5員環の場合更に1個の炭素原子がOもしくはSから選ばれるヘテロ原子により任意に置換され、1から2個の更なる炭素原子が窒素ヘテロ原子により任意に置換され、フェニルおよびヘテロアリールは上記で定義したRqにより任意に一置換され;Mbは、上記で定義した通りであり;RyおよびRzは上記で定義した通りである); ac)C5-C7シクロアルキル基(ここで、環内の炭素原子の1つはO、S、NHまたはN(C1-C4アルキル)から選ばれるヘテロ原子により置換され、1個の更なる炭素原子はNHまたはN(C1-C4アルキル)により置換されてもよく、各窒素ヘテロ原子に隣接する少なくとも1個の炭素原子は、その両方に結合水素原子が1個の酸素により置換されカルボニル部分を形成し、環内に1または2個のカルボニル部分が存在する); ad)上記a)からac)の置換基の1つおよび上記で定義したRqにより任意に置換されたフェニルにより任意に一置換されたC2-C4アルケニル基; ae)上記a)からac)の置換基の1つにより任意に一置換されたC2-C4アルキニル基; af)C1-C4アルキル基; ag)上記a)からac)の置換基の1つにより一置換されたC1-C4アルキル基; ah)2-オキサゾリジノニル部分(結合点はオキサゾリジノン環の窒素原子であり、環の酸素原子は-S-およびNRt(Rtは上記で定義した通りである)から選ばれるヘテロ原子によって任意に置換され、オキサゾリジノン環の飽和炭素原子の1つは、上記のa)からag)の置換基の1つにより任意に一置換される);およびMは、下記のものから選ばれる: i)水素; ii)薬学的に許されるエステル化基また・・・
IPC (5件):
C07D477/00 ,  A61K 31/415 ADZ ,  A61K 31/44 ,  C07D498/04 105 ,  C07D513/04 343

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