特許
J-GLOBAL ID:200903084314488479
極性芳香族炭化水素のコントロールによる重質炭化水素の水素化分解
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
青山 葆 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-523175
公開番号(公開出願番号):特表2000-502146
出願日: 1996年12月19日
公開日(公表日): 2000年02月22日
要約:
【要約】主成分として524°Cを越える沸点の物質を含む重質炭化水素油供給原料を水素化分解する方法であって、(a)重質炭化水素油供給原料とコーキング抑制用添加剤粒子約0.01〜4.0重量%(新鮮な供給原料を基準)との混合物からなるスラリー供給原料を、垂直水素化分解域を介し、この水素化分解域を約350〜600°Cの温度、少なくとも3.5MPaの圧力および炭化水素油4容量/時/水素化分解域容量までの空間速度に維持しながら、上方に送り、(b)水素化分解域の頂部から、水素と炭化水素蒸気とを含んでなるガス相および重質炭化水素を含んでなる液相を含む流出混合物を取り出し、(c)取り出した流出混合物を高温分離器内に送り、(d)分離器の頂部から、水素と炭化水素蒸気とを含んでなるガス流を回収し、(e)分離器の底部から、重質炭化水素とコーキング抑制用添加剤粒子とを含んでなる液流を回収し、(f)分離した液流を分別して、前記添加剤粒子を含む、450°Cを越える沸点の重質炭化水素流および軽油生成物を得ることからなる方法を提供する。本発明の新規な特徴によれば、分別した450°Cを越える沸点の重質炭化水素流の少なくとも一部を再循環させて、重質炭化水素油供給原料の一部を形成し、かつ前記重質炭化水素油供給原料に芳香族炭化水素油を添加して、水素化分解処理の間に(低極性芳香族炭化水素)対(アスファルテン)の比率を高く維持する。これにより、コークスを形成することなく優れた収率が得られる。
請求項(抜粋):
主成分として524°Cを越える沸点の物質を含む重質炭化水素油供給原料を水素化分解する方法であって、(a)重質炭化水素油供給原料とコーキング抑制用添加剤粒子約0.01〜4.0重量%(新鮮な供給原料を基準)との混合物からなるスラリー供給原料を、垂直水素化分解域に通して、この水素化分解域を約350〜600°Cの温度、少なくとも3.5MPaの圧力および炭化水素油4容量/時/水素化分解域容量までの空間速度に維持しながら、上方に送り、(b)水素化分解域の頂部から、水素と炭化水素蒸気とを含んでなるガス相および重質炭化水素を含んでなる液相を含む流出混合物を取り出し、(c)取り出した流出混合物を高温分離器に送り、(d)高温分離器の頂部から、水素と炭化水素蒸気とを含んでなるガス流を回収し、(e)高温分離器の底部から、重質炭化水素とコーキング抑制用添加剤粒子とを含んでなる液流を回収すること、並びに 前記重質炭化水素油供給原料に芳香族炭化水素油を添加して、水素化分解処理の間に(低極性芳香族炭化水素)対(アスファルテン)の比率を高く維持することを特徴とする方法。
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