特許
J-GLOBAL ID:200903084912103557
多重障壁シール
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
伊東 忠彦 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-517375
公開番号(公開出願番号):特表2001-510534
出願日: 1996年10月17日
公開日(公表日): 2001年07月31日
要約:
【要約】摩擦防止ベアリングの一端は、不完全真空が間欠的に生成される室に露出する。ベアリングは、この端部に、ベアリング内の潤滑剤を保持するが、ベアリングの内部を前記室と同じ圧力下に存在させるシールを有する。もう一つのシールは、ベアリングの他端に存在し、多重流体障壁を生成する。このシールは、ベアリングの内部が減圧圧力に保持されるように圧力差を支え、更に、汚染物質がベアリングに侵入するのを防止する。多重障壁シールは、ベアリングの外側レース及び内側レースにそれぞれ嵌着された外側ケース及び内側ケースを有する。外側ケースは、内側ケースの軸方向壁に係合する主リップを担持する。内側ケースは、外側ケースの軸方向壁に係合する第2リップを担持する。外側ケースは、また、内側ケースに固定されたキャリヤに設けられてもよい径方向シール面に係合する第3リップを担持する。3つのリップは全て、その係合面に対して傾斜し、ベアリングの内部から離れるように向けられた背面を有する。最初、大気が主リップの背面に作用し、主リップをより大きな力で内側ケースの軸方向壁に向けて付勢してベアリングの内部及び室の真空を保持する。主リップが失陥した場合、大気が第2リップをより大きな力で外側ケースの軸方向壁に向けて付勢することで、第2リップが同様に真空を保持する役割を果たす。第2リップが失陥した場合、大気が第3リップをより大きな力でシール面に向けて付勢することで、第3リップが真空を保持する。多重障壁シールは汚染物質のベアリングへの侵入に対する強固な障害を確立し、圧力差が存在しない場合でも、劣悪な環境で動作するベアリングのシールに有用である。
請求項(抜粋):
回転軸の周りに動的流体障壁を確立するシールであって、 軸方向壁と、該軸方向壁から内側に向けられた径方向壁とを有する外側ケースと、 該外側ケースのほぼ内部に配置され、軸方向壁と、該軸方向壁から外側に向けられ、前記外側ケースの前記径方向壁から軸方向に離間された径方向壁とを有する内側ケースと、 前記外側ケースの前記径方向壁に担持され、前記内側ケースの前記軸方向壁と共に流体障壁を確立する第1シール要素と、 前記内側ケースの前記径方向壁に担持され、前記外側ケースと協働して、前記第1シール要素が確立する流体障壁の径方向外側に配置されたもう一つの流体障壁を確立する第2シール要素と、 前記外側ケースに担持され、前記第2シール要素の径方向外側に配置されたリップを有し、該リップは前記2つのケースの前記径方向壁を越えて突出し、前記2つのケースの前記径方向壁を軸方向に越えて配置された面と共に動的流体障壁を確立するように構成された第3シール要素とを備えるシール。
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