特許
J-GLOBAL ID:200903084946882814

連続地中壁における透水部の形成方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山本 拓也
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-295667
公開番号(公開出願番号):特開平10-121462
出願日: 1996年10月16日
公開日(公表日): 1998年05月12日
要約:
【要約】【課題】 地下構造物を築造する際にその両側に構築した連続地中壁に、地下構造物の築造後に地下水を流通させる透水部を形成する。【解決手段】 構築すべき連続地中壁Aの一部に縦孔2を掘削し、この縦孔2内にグァガムの高粘度水溶液4と掘削土砂との混合物を充填すると共に内部に仕切板6を抜き取り可能に配設したスリット付鋼管矢板5を立て込んでこの鋼管矢板5の両側端部を縦孔2の両側に対向する連続地中壁Aの壁体部に一体的に連結する。グァガムは水との混合によって高い粘性を発揮し、このグァガムの高粘度水溶液4により上記縦孔2の孔壁の崩壊を防止すると共に縦孔2内が不透水性となる。さらに、グァガムは地中のバクテリアにより分解されると、高粘度水溶液4の粘度が低下してついには水のような状態となって縦孔2が透水部1となり、仕切板6を抜き取ることで鋼管矢板5のスリット9を通じて地下水の流通を可能にする。
請求項(抜粋):
連続地中壁を構築する際に、該連続地中壁の一部分に、地中のバクテリアにより分解される高粘度の有機物の不透水性水溶液を混合した土砂を充満させている縦孔を連続地中壁の全高に亘って掘削、形成したのち、この縦孔内に内部が抜き取り可能な仕切板によって2室に分割され且つ管壁に多数の通水用スリットを穿設してなる鋼管矢板を、上記分割された室を連続地中壁の内外壁面側にそれぞれ向けた状態にして建て込んでこの鋼管矢板の両側端部を構築される連続地中壁の壁体部内の矢板の対向側端部に一体的に連結し、構築した連続地中壁に沿って地下構造物を築造、埋設したのち鋼管矢板内の仕切板を抜き取ることを特徴とする連続地中壁における透水部の形成方法。

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