特許
J-GLOBAL ID:200903085367577704

複合材翼の製造方法および複合材翼

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 荒船 博司 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-265850
公開番号(公開出願番号):特開2003-072691
出願日: 2001年09月03日
公開日(公表日): 2003年03月12日
要約:
【要約】【課題】 製造に必要な人手および組立工数を削減して製造サイクルを短縮し、製造上のコストを格段に低減させることのできる複合材翼の製造方法、および、この製造方法によって製造可能な複合材翼を提供する。【解決手段】 リブポストを有する前桁22と後桁23、下面ストリンガ25、下面外板用プリプレグおよび下面リブコード用プリプレグを使用して下面外板部構造体20を一体成形し、上面ストリンガ、上面外板用プリプレグおよび上面リブコード用プリプレグを使用して上面外板部構造体30を一体成形し、下面外板部構造体20のリブポストおよび下面リブコード25にリブ40を機械的結合手段によって結合し、前桁22と後桁23に上面外板部構造体30をファスナ結合した後リブ40に上面外板部構造体30の上面リブコードを機械的結合手段によって結合して下面外板部構造体20と上面外板部構造体30とを結合し、複合材翼を製造する。
請求項(抜粋):
複合材翼の製造方法において、下面外板、前後桁および前記下面外板を補強するストリンガを含む下面外板部構造体を製作する下面外板部構造体製作工程と、上面外板および前記上面外板を補強するストリンガを含む上面外板部構造体を製作する上面外板部構造体製作工程と、前記下面外板部構造体と前記上面外板部構造体とを結合する上下面外板部構造体結合工程とを備え、前記下面外板部構造体製作工程は、所定位置で翼後方へと突出する前方リブポストを有する前桁を熱硬化性樹脂が一次硬化した状態で成形する前桁成形工程と、前記所定位置に対向する位置で翼前方へと突出する後方リブポストを有する後桁を熱硬化性樹脂が一次硬化した状態で成形する後桁成形工程と、下面外板を補強する下面ストリンガを熱硬化性樹脂が一次硬化した状態で成形する下面ストリンガ成形工程と、前記リブポストが位置する翼位置において下面外板のコード方向の内面形状に沿って立設される下面リブコード用のプリプレグを積層する下面リブコード用プリプレグ積層工程と、翼の下面形状を有する下面外板治具上に下面外板用プリプレグを積層する下面外板用プリプレグ積層工程と、前記下面外板用プリプレグの上に接着剤を介して前記前桁、前記後桁、前記下面ストリンガおよび前記下面リブコード用プリプレグをそれぞれ配置する配置工程と、前記下面外板用プリプレグ、前記前桁、前記後桁、前記下面ストリンガおよび前記下面リブコード用プリプレグを被覆手段により被覆する被覆工程と、前記被覆手段で被覆した部分を排気し加圧し加熱する硬化成形工程とを有し、前記上面外板部構造体製作工程は、上面外板を補強する上面ストリンガを熱硬化性樹脂が一次硬化した状態で成形する上面ストリンガ成形工程と、前記リブポストが位置する翼位置において上面外板のコード方向の内面形状に沿って立設される上面リブコード用のプリプレグを積層する上面リブコード用プリプレグ積層工程と、翼の上面形状を有する上面外板治具上に上面外板用プリプレグを積層する上面外板用プリプレグ積層工程と、前記上面外板用プリプレグの上に接着剤を介して前記上面ストリンガおよび前記上面リブコード用プリプレグを配置する配置工程と、前記上面外板用プリプレグ、前記上面ストリンガおよび前記上面リブコード用プリプレグを被覆手段で被覆する被覆工程と、前記被覆手段で被覆した部分を排気し加圧し加熱する硬化成形工程とを有し、前記上下面外板部構造体結合工程は、複合材または金属により所定形状のリブを製作するリブ製作工程と、前記リブを下面外板部構造体の前記前方および後方リブポストと前記下面リブコードとに機械的結合手段によって結合する第1リブ結合工程と、前記リブが結合された前記下面外板部構造体の桁と前記上面外板部構造体の外板とを機械的結合手段により結合する上下結合工程と、前記リブと前記上面外板部構造体の前記上面リブコードとを機械的結合手段によって結合する第2リブ結合工程とを有することを特徴とする複合材翼の製造方法。

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