特許
J-GLOBAL ID:200903085616939930

差動制限機構付差動装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 森山 隆
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-220008
公開番号(公開出願番号):特開平11-051153
出願日: 1997年07月31日
公開日(公表日): 1999年02月23日
要約:
【要約】【課題】 差動が必要な状況下においては円滑な差動を確保しつつ、差動制限が必要な状況下においては、高い応答性でかつ十分な差動制限力で差動制限を行うことができる差動制限機構付差動装置を提供する。【解決手段】 カム傾斜面S1、S2が形成されたサイドギヤ30の環状背面30aとデフケース12の環状内壁面12aとの間に、従節面S1 ́、S2 ́が形成された慣性リング40を、サイドギヤ30の軸部に遊嵌せしめるようにして設けることにより、差動制限機構100を構成する。サイドギヤ30の回転速度が変化すると、サイドギヤ30と慣性リング40との間に回転速度差が生じる。このとき慣性リング40はサイドギヤ30のカム作用により軸線Ax方向の斥力を受けて摩擦リング42を環状内壁面12aに圧接する。この圧接によりサイドギヤ30の回転速度変化率(=サイドギヤ30のデフケース12に対する回転速度変化率+デフケース12自体の回転速度変化率)に応じた差動制限力が得られる。
請求項(抜粋):
トルク入力により所定の軸線回りに回転する入力側ケース部材と、上記軸線上において上記入力側ケース部材に各々回転可能に支持された1対の出力側軸部材と、上記入力側ケース部材内に設けられ、上記1対の出力側軸部材相互間の差動を許容しつつ上記入力側ケース部材の回転を上記各出力側軸部材に伝達する差動機構と、を備えた差動装置において、上記入力側ケース部材および上記1対の出力側軸部材から選択された第1および第2入出力部材に、上記軸線方向に所定間隔をおいて対向する対向面が形成されており、上記1対の対向面の間に、上記軸線回りに回転可能かつ該軸線方向に移動可能な回転慣性体が設けられており、上記第1入出力部材の対向面に、上記軸線の円周方向に延びるカム傾斜面が形成されるとともに、上記回転慣性体の一側端面に、該回転慣性体および上記第1入出力部材間に回転速度差が生じたとき上記カム傾斜面から上記軸線方向の斥力を受ける従節部が形成されており、上記回転慣性体の他側端面と上記第2入出力部材の対向面とが、上記回転慣性体が上記斥力を受けたとき互いに圧接され得る位置関係で配置されている、ことを特徴とする差動制限機構付差動装置。

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