特許
J-GLOBAL ID:200903085727581007

汚染土壌の処理方法とその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後田 春紀
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-329978
公開番号(公開出願番号):特開平8-155429
出願日: 1994年12月05日
公開日(公表日): 1996年06月18日
要約:
【要約】【目的】 汚染土壌を、そのままの原位置の状態で、浄化、洗浄処理する。【構成】 汚染土壌Gの周囲を遮水壁1を構築して囲繞し、且つ汚染土壌G中に多数の通水孔3を穿設した陽極と陰極の電極を兼ねる金属製の中空管2の外周面に、間隔を有して透水性の被覆材8を装置して形成された電極部材3を複数本、各中空管2が対向して陽極側と陰極側の中空管列A,Bを形成するよう配設する。そして、前記中空管列A,Bの各中空管2に直流電圧を負荷し、該中空管列A,B間の汚染土壌G中に界面働電現象中の電気浸透現象を生ぜしめ、汚染土壌G中の汚染された土中水および洗浄用水を陽極側から陰極側方向に浸透流通させて、陰極側電極部材3の被覆材8を透過して吸着材10に浸透させて汚染物質を吸着させて中空管2に集水し、該集水された汚染水を汲み上げ処理する。
請求項(抜粋):
汚染土壌区域の周囲に、汚染された土壌の深度から浸透流が回り込まない深さまで遮水壁を構築する第1工程と、陽極と陰極の電極を兼ねた多数の通水孔を穿設した金属製の中空管の外周面に、間隔を有して透水性の被覆材を装置し、該中空管の外周壁と前記被覆材間の間隔部に吸着材を充填して形成された電極部材を複数本、汚染土壌の深さより深く、且つ前記陽極用と陰極用の各電極部材の中空管が対向して複数の中空管列を形成するよう直列状に設置すると共に、前記陽極と陰極との極性の転換ができるように設置して、前記汚染土壌区域内に適宜散水して土壌中に浸透させ、然る後前記各電極部材の中空管に直流電流を通電して、各電極の夫々に対向した中空管列に直流電圧を負荷し、両極間の汚染土壌中に電気浸透現象を生ぜしめることにより、土壌中の汚染物質を液相の状態で陽極方向から陰極方向へ流し、前記陰極側電極部材の被覆材を透過して吸着材に浸透させて、該吸着材に汚染物質を吸着させ、更に前記陰極側の中空管中に前記通水孔を介して集水し、これを汲み上げて浄化処理する第2工程と、前記第2工程で汚染物質を汲み上げた後の陽極側の中空管中に洗浄用水を注入し、各電極部材の中空管に直流電流を通電して、夫々陽極と陰極に対向した各電極部材列の中空管に直流電圧を負荷し、両極間の汚染土壌中に電気浸透現象を生ぜしめることにより、陽極側の中空管中の洗浄用水は、該中空管の通水孔から前記吸着材に浸透して被覆材を透過し土壌中に浸透流通して、土粒子間の汚染された間隙水、あるいは汚染物質を溶解または連行して汚染土壌を洗浄して、陰極側電極部材の被覆材を透過して吸着材に浸透して、吸着材に汚染物質を吸着させ、然る後陰極側の中空管中に前記通水孔を介して集水し、これを汲み上げて水質検査を行い、規定の水質基準に達するまで洗浄を行って洗浄した後、各電極部材を地中より抜き去る第3工程とより成ることを特徴とする汚染土壌の処理方法。
IPC (2件):
B09C 1/04 ZAB ,  E02D 3/11

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