特許
J-GLOBAL ID:200903086723040040

ホルマリン処理した樹木による重金属の除去

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-214474
公開番号(公開出願番号):特開平6-015256
出願日: 1992年07月01日
公開日(公表日): 1994年01月25日
要約:
【要約】目的排水中の重金属イオンの吸着除去能力を増大させることを目的にタンニン成分およびフェノール系化合物を含む樹種を鉱酸触媒の存在下、ホルマリン処理しこれらの成分を重合高分子化させた。構成クリ、クヌギ、カシワ等の広葉樹のチップ又は木粉あるいはマツ、スギ等の皮粉又は木粉は排水中の重金属イオンをよく捕集吸着する。それは樹木成分のカテキン類(タンニン成分)が重金属イオンと不溶性の錯塩を形成する性質を有しているからである。しかし一方でタンニン成分の水中への溶出が容易に起こるということと、一部の重金属イオンの錯塩が僅かであるが溶出するということが分った。そこで可溶性の低分子のタンニンおよびフェノール系化合物を含む樹種のチップ又は木粉を鉱酸触媒の存在下、ホルマリンで処理し低分子成分を重合させ、不溶性とした。その結果排水中の重金属イオンの吸着除去能力は顕著に増大した。
請求項(抜粋):
〔請求項1〕クリ、クヌギ、カシワ等広葉樹のタンニン含量の高い樹木のチップ又は木粉をホルマリン処理して排水中に含有する重金属塩を吸着除去させることを特徴とする。〔請求項2〕フェノール類を多く含むマツ、スギ、ヒノキ等の針葉樹の製材工程で廃棄される木粉又は樹皮をホルマリン処理して排水中の重金属を吸着除去させることを特徴とする。〔請求項3〕マツ、スギ、ヒノキ等の間伐材又は倒木のチップ又は木粉をホルマリン処理して排水中の重金属を吸着除去させることを特徴とする。

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