特許
J-GLOBAL ID:200903086842277920

音響信号に対する情報の埋め込み装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 金山 聡
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2005-308980
公開番号(公開出願番号):特開2007-121330
出願日: 2005年10月24日
公開日(公表日): 2007年05月17日
要約:
【課題】 データを埋め込むことができる確率を高め、埋め込み可能な情報量と抽出時の精度を増大させるとともに、位置ずれ補正の精度を向上させ、多少の位置ずれが発生してもビット反転を発生させないことが可能な音響信号に対する情報の埋め込み装置を提供する。【解決手段】 あらかじめ複数の窓関数を用意しておき、音響信号を所定の大きさの音響フレーム単位で読み込み、各音響フレームについて複数の窓関数を用いて周波数変換を行い、埋め込むべきビット列の2値に応じて、音響フレームの前部と後部の低周波成分の関係を変化させた後、高周波成分と合成する。この際、“0”埋込用関数と“1”埋込用関数を互いに非対称とすることにより、抽出側でビットを反転して認識することがないようにし、埋め込み情報の抽出精度を高める。【選択図】 図14
請求項(抜粋):
時系列のサンプル列で構成される音響信号に対して、付加情報を聴取不能な状態で埋め込む装置であって、 前記音響信号より、所定数Nのサンプルを音響フレームとして互いにN未満の所定サンプル数に対応する時刻だけずれた2種類のAタイプ音響フレーム、Bタイプ音響フレームを読み込む音響フレーム読込手段と、 前記Aタイプ音響フレームに対しては第1窓関数、第2窓関数、第3窓関数を用いてそれぞれ周波数変換を行い、前記第1窓関数に対応するスペクトルである第1窓スペクトル、前記第2窓関数に対応するスペクトルである第2窓スペクトル、前記第3窓関数に対応するスペクトルである第3窓スペクトルを生成するとともに、前記Bタイプ音響フレームに対しては第4窓関数を用いて周波数変換を行い、前記第4窓関数に対応するスペクトルである第4窓スペクトルを生成する周波数変換手段と、 前記生成された各窓スペクトルから、所定の低周波数帯に対応する低周波スペクトルをそれぞれ抽出し、前記埋め込むべき付加情報の情報配列の値に基づいて、前記抽出した各低周波スペクトルのうち、先頭の第1窓関数と後部の第3窓関数による低周波スペクトル強度の割合を変更すると共に、第2窓関数と第4窓関数による低周波スペクトルの各成分を除去する低周波成分変更手段と、 前記変更された低周波スペクトルを含む各窓スペクトルに対して周波数逆変換を行って、改変音響フレームを生成する周波数逆変換手段と、 前記生成された改変音響フレームを順次出力する改変音響フレーム出力手段と、を有しており、 前記第1窓関数、第2窓関数、第3窓関数、第4窓関数を加算すると、全区間固定値1になるように設定したものであり、 前記第1窓関数と第2窓関数、前記第2窓関数と第3窓関数は、同一時刻において、双方が同時に0でない値をもつような箇所が存在するように設定され、 前記第1窓関数と第3窓関数は、一方が0でない値をもつ場合に他方は必ず0となるように設定されるとともに、各窓関数の両側が非対称な余弦関数をもつように設定されるものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。
IPC (1件):
G10L 19/00
FI (1件):
G10L19/00 230
引用特許:
出願人引用 (8件)
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審査官引用 (1件)
引用文献:
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