特許
J-GLOBAL ID:200903087154191775

セリンプロテアーゼの阻害特異性を高めるための試薬

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-505594
公開番号(公開出願番号):特表2000-514299
出願日: 1997年07月10日
公開日(公表日): 2000年10月31日
要約:
【要約】この発明は、スルホン酸誘導体又はフルオロホスフェートを用いた誘導体形成によりセリンプロテアーゼを阻害する方法に関する。また、この発明は、スルホン酸誘導体又はフルオロホスフェートを用いてセリンプロテアーゼを阻害する間に他のタンパク質の非特異的誘導体形成を避けるための試薬、及びセリンプロテアーゼを特異的に阻害するための試薬キットに関する。
請求項(抜粋):
1. スルホン酸誘導体又はフルオロホスフェートとの誘導体形成によりセリンプロテアーゼを阻害する方法であって、他のタンパク質の非特異的な誘導体形成を回避するために、以下の一般式(I)の化合物を加えることを特徴とする方法:(式中、XはC又はNを示し、R1はH、メチル、エチル、又はOHを示し、R2及びR3はそれぞれH、メチル、エチル、OH、又は一緒になって環中に最大6個のC原子を有する閉環を形成する残基を示し、R4はH、OH、又は、4個以下のC原子を有する任意に置換されてもよいアルキル、アルケニル、又はアルキニル基を示し、但し、R1、R2、R3、又はR4のうちの少なくとも1つがOH基を表し、前記化合物が少なくとも8のpKaを有する)。2. 一般式(I)で表される化合物としてクレゾール又は3-ヒドロキシピリジンを使用する、請求項1に記載の方法。3. クレゾールとしてp-クレゾールを使用する、請求項2に記載の方法。4. スルホン酸誘導体又はフルオロホスフェートによってセリンプロテアーゼを阻害する際に、タンパク質の非特異的な誘導体形成を回避するための試薬であって、以下の一般式(I)の化合物を含むことを特徴とする試薬:(式中、XはC又はNを示し、R1はH、メチル、エチル、又はOHを示し、R2及びR3はそれぞれH、メチル、エチル、OH、又は一緒になって環中に最大6個のC原子を有する閉環を形成する残基を示し、R4はH、OH、又は、4個以下のC原子を有する任意に置換されてもよいアルキル、アルケニル、又はアルキニル基を示し、但し、R1、R2、R3、又はR4のうちの少なくとも1つがOH基を表し、前記化合物が少なくとも8のpKaを有する)。5. クレゾール又は3-ヒドロキシピリジンを含む、請求項4に記載の試薬。6. クレゾールとしてp-クレゾールを含む、請求項5に記載の試薬。7. 別々の容器の中に、 a)スルホン酸誘導体又はフルオロホスフェート、及び、 b)以下の一般式(I)の化合物を含む、セリンプロテアーゼを阻害するための試薬キット:(式中、XはC又はNを示し、R1はH、メチル、エチル、又はOHを示し、R2及びR3はそれぞれH、メチル、エチル、OH、又は一緒になって環中に最大6個のC原子を有する閉環を形成する残基を示し、R4はH、OH、又は、4個以下のC原子を有する任意に置換されてもよいアルキル、アルケニル、又はアルキニル基を示し、但し、R1、R2、R3、又はR4のうちの少なくともlつがOH基を表し、前記化合物が少なくとも8のpKaを有する)。8. スルホン酸誘導体としてa)4-(2-アミノエチル)-フェニル-スルホニルフルオライド塩酸塩)、ジイソプロピルフルオロホスフェート(DFP)、アミジノフェニルメチルスルホニルフルオライド(APMSF)、又はフェニルメチルスルホニルフルオライドを含み、b)としてクレゾール又は3-ヒドロキシピリジンを含む、請求項7に記載の試薬キット。9. クレゾールとしてp-クレゾールを含む、請求項8に記載の試薬キット。
IPC (2件):
C12N 9/99 ,  C07D213/65
FI (2件):
C12N 9/99 ,  C07D213/65

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