特許
J-GLOBAL ID:200903087953721876

表面プラズモン共鳴現象の励起構造体およびバイオセンサ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 五十嵐 孝雄 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-024631
公開番号(公開出願番号):特開平8-193948
出願日: 1995年01月18日
公開日(公表日): 1996年07月30日
要約:
【要約】【目的】 金属薄膜の膜面に介在する膜の均一な膜厚での薄膜化を通してセンサの測定感度を向上させる。【構成】 金属薄膜(Au薄膜)の膜面に有機化合物からなる有機薄膜を固着するに際して、この有機化合物を、5員環のジスルフィドを化合物構造式のAとし、炭素原子数が4のブチル基を化合物構造式のBとし、水酸基を化合物構造式のCとし、A-B-Cなる化合物構造式で表わされる有機化合物とした。例えば、この有機化合物を5員環のジスルフィドの3位の置換位置にカルボキシブチル基が結合したチオクチック酸とし、このチオクチック酸を、金属薄膜に固着した。この固着は、チオクチック酸の5員環のジスルフィドにおける二つの硫黄原子が、エタノール/水混合溶媒の存在下でAu薄膜膜面における金の原子と結合することで行なわれる。
請求項(抜粋):
入射した光を全反射させる光反射面において、光のトンネル効果により表面プラズモン共鳴現象を励起する構造体であって、入射する光と反射する光の透過経路をなす光透過媒体と、該光透過媒体の表面に形成され、該表面を前記光反射面とする金属薄膜と、該金属薄膜の膜面に形成された第1の有機薄膜と、該第1の有機薄膜の膜面に形成された第2の有機薄膜とを備え、前記第1の有機薄膜は、化合物構造式としてA-B-Cで表わされる有機化合物からなり、更に、該化合物構造式のAは、硫黄原子を含んだ多員環のスルフィド又はジスルフィドであり、化合物構造式のBは、飽和炭化水素鎖であり、化合物構造式のCは、水酸基,カルボキシル基,アミノ基,アルデヒド基,エポキシ基,ビニル基の活性基およびハロゲン原子から選ばれた少なくとも一の置換基であり、且つ、前記第1の有機薄膜は、前記化合物構造式のAをなす多員環のスルフィド又はジスルフィドにおける硫黄原子と前記金属薄膜における金属原子との化学的結合により、前記金属薄膜に固着しており、前記第2の有機薄膜は、架橋デキストラン,セルロース,でんぷん,アガロース,ポリアクリルアミド,ポリビニルアルコール,ポリアクリル酸,ポリエチレングリコール,ポリビニル酢酸から選ばれた少なくとも一の化合物および/又は該化合物の誘導体からなるヒドロゲルであることを特徴とする表面プラズモン共鳴現象の励起構造体。
IPC (2件):
G01N 21/27 ,  G01N 33/543 595

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