特許
J-GLOBAL ID:200903088236536920

被覆毛細管カラム及びその用途としての電気泳動分離方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松永 宣行
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-519748
公開番号(公開出願番号):特表平8-508577
出願日: 1995年01月24日
公開日(公表日): 1996年09月10日
要約:
【要約】被覆毛細管カラムと、電気泳動分離において被覆毛細管カラムを使用する方法とが記載されている。前記被覆毛細管カラムは、内面と、相互結合される高分子コーティングとを有するある長さのチューブを含む。前記相互結合される高分子コーティングは、前記内面に共有結合される疎水性の高分子官能基と、この疎水性の高分子官能基に相互結合される親水性ポリマーとを含む。典型的な毛細管カラムは、疎水性の高分子官能基を有するSi-OH反応コンパウンドを毛細管カラムの内面上のSi-OH官能基と反応させることによって準備される。それから、親水性モノマーを前記疎水性の高分子官能基と接触して重合させると、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとの相互結合したコーティングを形成する。
請求項(抜粋):
1 試料成分の電気泳動分離のための毛細管カラムであって、 内面を有するある長さのチューブを備え、前記内面は相互結合される高分子コーティングを有し、この相互結合される高分子コーティングは、前記内面に共有結合される疎水性の高分子官能基と、この疎水性の高分子官能基と共重合される親水性ポリマーとを備える、毛細管カラム。2 前記チューブはシリカで作られ、前記疎水性の高分子官能基はSi-O-Si結合によって前記内面に共有結合されている、請求項1に記載の毛細管カラム。3 前記疎水性の高分子官能基はポリブタジエンである、請求項1に記載の毛細管カラム。4 前記親水性ポリマーはポリアクリルアミドである、請求項1に記載の毛細管カラム。5 前記ポリアクリルアミドは架橋されている、請求項4に記載の毛細管カラム。6 試料成分の電気泳動分離のための毛細管カラムであって、 内面を有するある長さのチューブを備え、前記内面は相互結合される高分子コーティングを有し、この相互結合される高分子コーティングは、前記内面に共有結合されるポリブタジエン官能基と、このポリブタジエン官能基と共重合されるポリアクリルアミドとを備える、毛細管カラム。7 前記チューブはシリカで作られ、前記ポリブタジエン官能基はSi-O-Si結合によって前記内面に共有結合されている、請求項6に記載の毛細管カラム。8 前記ポリブタジエン官能基は、ポリブタジエニルトリエソキシシランを前記シリカのSi-OHと反応させることによって前記内面に共有結合されている、請求項7に記載の毛細管カラム。9 前記ポリアクリルアミドは架橋されている、請求項6に記載の毛細管カラム。10 毛細管カラムを準備する方法であって、 内面とこの内面上のSi-OH官能基とを有するある長さのシリカチューブを供給すること、 疎水性の高分子官能基を有するSi-OH反応コンパウンドを前記Si-OH官能基と反応させること、 親水性モノマーを前記疎水性の高分子官能基と接触させて重合させ、これによって親水性ポリマーと疎水性ポリマーとの相互結合する高分子網目を形成することを含む、毛細管カラムを準備する方法。11 前記Si-OH反応コンパウンドはポリブタジエニルトリエソキシシランである、請求項10に記載の毛細管カラムを準備する方法。12 前記親水性モノマーはアクリルアミドである、請求項10に記載の毛細管カラムを準備する方法。13 前記親水性ポリマーを架橋することを含む、請求項10に記載の毛細管カラムを準備する方法。14 N,N’-メチレン-ビス-アクリルアミドの存在において前記アクリルアミドを重合し、これによって架橋ポリアクリルアミドを形成ることを含む、請求項12に記載の毛細管カラムを準備する方法。15 前記重合されたアクリルアミドをホルムアルデヒドと接触させ、これによって架橋ポリアクリルアミドを形成することを含む、請求項12に記載の毛細管カラムを準備する方法。16 毛細管電気泳動によって試料成分の試料組成を分析する方法であって、 毛細管電気泳動カラムを供給することであって、内面を有するある長さのチューブを備え、前記内面は相互結合される高分子コーティングを有し、この相互結合される高分子コーティングは、前記内面に共有結合される疎水性の高分子官能基と、この疎水性の高分子官能基と共重合される親水性ポリマーとを備える毛細管電気泳動カラムを供給すること、 第1の端部を陽極リザーバに浸し、かつ、第2の端部を陰極リザーバに浸すこと、 前記試料成分を前記第1の端部または第2の端部で前記毛細管カラム内に導くこと、 前記リザーバを横切って電界を印加することを含み、前記電界は、前記毛細管カラム内の各試料成分に関して異なる速度で前記試料成分を移動させることができる、試料成分の試料組成を分析する方法。17 前記試料成分は塩基性コンパウンド及び酸性コンパウンドからなるグループから選定される、請求項16に記載の試料成分の試料組成を分析する方法。18 前記チューブはシリカで作られ、前記疎水性の高分子官能基はSi-O-Si結合によって前記内面に共有結合されている、請求項17に記載の試料成分の試料組成を分析する方法。19 前記疎水性の高分子官能基はポリブタジエンである、請求項16に記載の試料成分の試料組成を分析する方法。20 前記親水性ポリマーはポリアクリルアミドである、請求項16に記載の試料成分の試料組成を分析する方法。
引用特許:
審査官引用 (2件)

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