特許
J-GLOBAL ID:200903088376475590

抗ピリング性溶剤紡糸セルロース系繊維、その繊維構造物及びその製造法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-324735
公開番号(公開出願番号):特開平10-158921
出願日: 1996年11月19日
公開日(公表日): 1998年06月16日
要約:
【要約】【課題】テンセル繊維において生産性や布帛強度の不均一性等の面で従来問題であった織編物の揉み叩き加工を採らずに、代わってテンセル原綿のジグリシジル又はポリグリシジル化合物との架橋改質反応により高度の抗ピリング性改質を可能にし、しかもテンセル繊維特性の保持をする上で、効果的で経済的な架橋反応触媒を提供する。【解決手段】テンセル繊維及び該繊維構造物、特に原綿の抗ピリング性改質において、ジグリシジル又はポリグリシジル化合物による架橋改質に硫酸ナトリウム又は硫酸カリウムの50g/l以上の濃度の系の水溶液を反応触媒とした場合、、テンセル繊維に、平均単繊維強度が3.0g/d以上においても、高度の抗ピリング性を付与することが可能になった。これにより織編物での揉み叩き加工及びセルラーゼ加工を必要としない抗ピリング性テンセル繊維、特に良好な紡績性のテンセル繊維原綿の製造を可能にした。
請求項(抜粋):
溶剤紡糸セルロース系繊維において、該繊維が架橋改質されている結果、平均単繊維強度が3.0g/d以上で、該単繊維の表面が揉み叩き加工及びセルラーゼ加工によるフィブリル化又はミクロフィブリル化構造を呈していないにもかかわらず、該繊維からなる織編物の家庭用洗濯機法での抗ピリング性試験にJIS L-1076法のピリング判定写真を準用しての判定で4級以上の抗ピリング性に改質されており、さらに架橋改質による織編物の風合の変化が実質的に無く、さらにJIS L-1096法の吸水性試験のA法による試験で該繊維からなる織編物の吸水速度が1秒以下であることを特徴とする溶剤紡糸セルロース系繊維及び該繊維からなる繊維構造物。
IPC (4件):
D01F 2/00 ,  D06M 13/11 ,  D06M 15/55 ,  D06M101:06
FI (3件):
D01F 2/00 ,  D06M 15/55 ,  D06M 13/18

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