特許
J-GLOBAL ID:200903088970181857

電動機の速度制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松本 英俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-217196
公開番号(公開出願番号):特開平9-065687
出願日: 1995年08月25日
公開日(公表日): 1997年03月07日
要約:
【要約】【課題】指示速度信号に含まれるノイズによる制御の乱れを少なくし、広範囲の指示回転速度に対する制御を可能にした電動機の速度制御装置を提供する。【解決手段】指示速度設定器6が出力する指示速度信号Vnsの大きさをA/D変換器8によりデジタル値Dnsに変換する。指示回転速度に比例した周波数を指示速度周波数fnsとし、デジタル値Dnsに対応する指示速度周波数fnsをマップを用いて演算する。指示速度周波数fnsと電動機1の回転速度に比例した速度検出信号の周波数fn との偏差Δfを演算する。指示速度周波数fnsに対応するPID演算用ゲインをマップを用いて演算し、演算されたゲインを用いて偏差Δfを零にするために必要な電動機の駆動電流のデューティ比を演算する。演算されたデューティ比で駆動電流を断続させるように駆動電流をパルス幅変調する。
請求項(抜粋):
電動機の回転速度に比例する周波数を有する速度検出信号を出力する速度検出器と、電動機の指示回転速度に相応した大きさを有するアナログ信号からなる指示速度信号を発生する指示速度設定器と、前記指示速度信号の大きさをデジタル値に変換するアナログデジタル変換器と、指示回転速度に比例する周波数を指示速度周波数として、前記アナログデジタル変換器から得られるデジタル値と指示速度周波数との関係を与える指示速度周波数演算用マップを記憶した指示速度周波数演算用マップ記憶手段と、前記指示速度周波数演算用マップを用いて前記デジタル値に対応する指示速度周波数を求める指示速度周波数演算手段と、前記指示速度周波数と前記速度検出信号の周波数との差を速度周波数偏差として演算する速度周波数偏差演算手段と、前記速度周波数偏差に比例、積分及び微分演算を施して、該速度周波数偏差を零にするために必要な前記電動機の駆動電流のデューティ比を演算する際に用いるPID演算用ゲインと前記指示速度周波数との関係を与えるPIDゲイン演算用マップを記憶したPIDゲイン演算用マップ記憶手段と、前記指示速度周波数に対するPID演算用ゲインを前記PIDゲイン演算用マップを用いて演算するPIDゲイン演算手段と、前記PIDゲイン演算手段により演算されたPID演算用ゲインを用いて前記速度周波数偏差に比例、積分及び微分演算を施して該速度周波数偏差を零にするために必要な前記電動機の駆動電流のデューティ比を演算するPID演算手段と、前記PID演算手段により演算されたデューティ比で前記駆動電流を断続させるように該駆動電流をパルス幅変調するパルス幅変調部とを具備し、前記指示速度周波数演算手段は、デジタル値の変化の有無を検出する信号変化検出手段と、前記信号変化検出手段によりデジタル値の変化が検出されたときに該デジタル値の変化量を規格値と比較する手段とを備えて、該変化量が規格値を超えているときにのみ新たなデジタル値に対する指示速度周波数の演算を行なわせるように構成されていることを特徴とする電動機の速度制御装置。

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