特許
J-GLOBAL ID:200903089329157675

ロングニッププレス用ベルトおよびその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山下 穣平
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-210730
公開番号(公開出願番号):特開平5-195473
出願日: 1992年07月16日
公開日(公表日): 1993年08月03日
要約:
【要約】【目的】 特定のロングニップベルトに必要とされる寸法の無端ベース織物を準備する必要がなく、しかも、各種の横断方向と長手方向の寸法のロングニッププレスベルトを製造する方法を提供する。【構成】 繊維ウエブを脱水するためのロングニッププレスに用いるベルトが、細長いストリップを1対のプロセスロールに巻回することにより閉鎖らせんを形成させるようにして製造できる。閉鎖らせんの隣接するコイルは、接着剤により互いに接着される。上記ストリップは、一方の側を高分子樹脂の均一に平滑な被膜により被覆された補強ウエブを含む。補強ウエブの他方の側は、高い硬度値を有するもう1つの高分子樹脂により被覆されていて、溝を有している。そして、上記ストリップは、プロセスロールに巻回されて、溝付きの外面を有するベルトが製造される。
請求項(抜粋):
抄紙機のロングニッププレスにおいてロングニッププレスベルトとして用いるための、ベルトの製造方法において;それぞれの軸線を中心として回転可能な、第1のプロセスロールと第2のプロセスロールとを具備し;第1のプロセスロールと第2のプロセスロールとを、その軸線が相互に平行になるように、相互に一定の距離で位置決めし;上記ベルトがそれによって製造されるところの、細長いストリップを供給し、この際、上記ストリップが、始端、第1の縁、第2の縁、一定の幅および均一な厚みを有するものであり、第1の側と第2の側とを有する補強ウエブを含んでおり、第1の側が、第1の高分子樹脂の第1の被膜で覆われていて、第1の被膜が均一に平滑であり、上記補強ウエブの第2の側が第2の高分子樹脂の第2の被膜で被覆されていて、第2の高分子樹脂が第1の高分子樹脂よりも大きな硬度値を有し、第2の被膜が、上記ストリップに沿う長手方向で少なくとも1つの溝を有すものであり;上記ストリップの始端を第1のプロセスロールからプロセスロールを巡って第1のプロセスロールに戻すように緊張状態で伸長して、上記ストリップから閉鎖らせんの第1のコイルを形成し、この際、上記ストリップの第1の被膜を第1のプロセスロールおよび第2のプロセスロールに対面させ;上記ストリップの第1の縁をその始端で第1のプロセスロール上の上記ストリップの第2の縁に接続させて、第1のコイルを閉じ;第1のプロセスロールと第2のプロセスロールとを同一方向に回転させて、上記第2のストリップを第1のプロセスロールと第2のプロセスロールとに巻回することにより上記閉鎖らせんの次のコイルを形成し、この間、上記閉鎖らせんが第1のプロセスロールおよび第2のプロセスロールの上で、所望の幅を有するように、第1のプロセスロールに既に巻かれている上記ストリップの第1の縁に対して、第1および第2のプロセスロールに巻回されている上記ストリップの第2の縁を接続し;第1のプロセスロールおよび第2のプロセスロールに巻回されてない上記ストリップを、閉鎖らせんを形成するように既に巻回した上記ストリップから、切断し;そして,第1のプロセスロールと第2のプロセスロールとから閉鎖らせんを取り外すことで、上記ベルトを得る;ところの各段階を有することを特徴とするロングニッププレス用ベルトの製造方法。

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