特許
J-GLOBAL ID:200903089815717143

軸受のシール装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後藤 隆英
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-344979
公開番号(公開出願番号):特開平8-232966
出願日: 1995年12月06日
公開日(公表日): 1996年09月10日
要約:
【要約】【課題】 軸受のシール装置の耐外力保持性能を高め、軸受オイルを良好に保持することを可能とする。【解決手段】 中孔付のスラスト軸受部における軸受部57の両端に、所定の条件を満足する隙間変化部56を2個所設け、軸受部57から両隙間変化部56,56までをオイルにより連続的に満たした状態とし、軸受部における軸方向クリアランスの合計を200μm以下に設定し、スラスト軸受部57の総内容量に対する隙間変化部56の総内容量を100%以上に設定し、隙間変化部56の総内容量を軸受部57と小径側内空間部58と大径側外空間部60と中孔8の総内容量に対して30%以上に設定し、かつ隙間変化部外端56bの隙間寸法を隙間変化部内端56aの隙間に対して3倍以上に設定することによって、オイル注入量や内部容量のばらつき、回転等によるスラスト軸受の浮上や発熱を原因とする内容量の変化、蒸発や内部混入空気によるオイル容量の変化などが生じても、軸受部に常にオイルを保持するように構成したもの。
請求項(抜粋):
固定部材と回転部材とを相対的に回転自在に支承するスラスト軸受がラジアル方向に延在する円環状の溝部と該溝部に対し相対的に回転自在に挿入されたスラスト円盤とにより設けられ、上記スラスト軸受は、上記円環状の溝部とスラスト円盤との軸方向に対向する4面のうちの少なくとも1面に刻設された動圧発生用溝とその対向面とにより構成されるスラスト軸受部を有し、上記スラスト軸受の上記軸方向対向4面により形成される2つの隙間の内径側それぞれに外部側に開口する隙間変化部が設けられ、上記両隙間の一方の隙間変化部から他方の隙間変化部までオイルが充填されるとともに、上記両隙間における上記隙間変化部とスラスト軸受部との間を軸方向に連通させる孔が設けられてなる軸受のシール装置であって、前記隙間変化部は、1)上記軸受部側の隙間変化部内端で該隙間変化部における最小隙間を有するとともに、上記軸受部とは逆側の隙間変化部外端で該隙間変化部における最大隙間を有し、2)上記軸受部側から見た上記隙間変化部の角度を隙間傾斜角としたとき、上記隙間変化部内端から隙間変化部部外端にかけての隙間傾斜角は0°以上であり、3)上記隙間変化部外端は、上記隙間変化部の対向面に対する隙間が0.8mm以下、かつ、隙間傾斜角が45°以下の位置であり、4)前記軸受部における軸方向クリアランスの合計が、200μm以下に設定されているとともに、前記スラスト軸受部の総内容量に対する上記隙間変化部の総内容量が100%以上に設定され、かつ、上記隙間変化部の総内容量が、上記一方の隙間変化部から他方の隙間変化部までの総内容量に対して30%以上に設定され、上記隙間変化部外端の隙間寸法が、隙間変化部内端の隙間寸法に対して3倍以上に設定されていることを特徴とする軸受のシール装置。
IPC (2件):
F16C 33/74 ,  F16C 17/04
FI (2件):
F16C 33/74 Z ,  F16C 17/04 Z

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