特許
J-GLOBAL ID:200903090232362922

異種移植治療におけるブタGa1α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼの使用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山崎 行造 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-520416
公開番号(公開出願番号):特表平8-509603
出願日: 1994年03月15日
公開日(公表日): 1996年10月15日
要約:
【要約】ブタGalα(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼをコードするDNA配列並びに当該配列を含んだクローンが提供される。ブタGalα(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼはブタ細胞表面にGalα(1,3)Galエピトープを生じさせる。このエピトープはヒト抗Galα(1,3)Gal抗体によって認識され、このヒト抗Galα(1,3)Gal抗体が異種移植されたブタの細胞、組織及び器官の超急性拒絶反応の原因となる。このような超急性拒絶を軽減する方法も提供される。
請求項(抜粋):
1 下記の配列を含んでなる単離核酸分子。 (a)配列番号:1の連続するヌクレオチドからなるセンス配列であって、当該センス配列がブタゲノムに特有のものであると同時にブタα(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼ遺伝子の同定及び/又は単離のためのPCRプライマー又はハイブリダイゼーションプローブとして十分に役立つ鎖長をもつものであるセンス配列;又は (b)上記配列(a)に相補的なアンチセンス配列;又は (c)上記配列(a)と(b)の両方。 2 請求項1記載の単離核酸分子にして、前記センス鎖が配列番号:1の少なくとも21個の連続するヌクレオチドを含んでいることを特徴とする単離核酸分子。 3 下記の配列を含んでなる単離核酸分子。 (a)配列番号:2の連続するヌクレオチドからなるセンス配列であって、当該センス配列がブタゲノムに特有のものであると同時にブタα(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼ遺伝子の同定及び/又は単離のためのPCRプライマー又はハイブリダイゼーションプローブとして十分に役立つ鎖長をもつものであるセンス配列;又は (b)上記配列(a)に相補的なアンチセンス配列;又は (c)上記配列(a)と(b)の両方。 4 請求項3記載の単離核酸分子にして、前記センス鎖が配列番号:1の少なくとも21個の連続するヌクレオチドを含んでいることを特徴とする単離核酸分子。 5 ブタゲノムに特有のヌクレオチドの配列を含んでなるクローン化ブタゲノムDNA分子にして、当該DNA分子が請求項1記載の単離核酸分子と特異的にハイブリダイズすることを特徴とするクローン化ブタゲノムDNA分子。 6 ブタゲノムに特有のヌクレオチドの配列を含んでなるクローン化ブタゲノムDNA分子にして、当該DNA分子が請求項3記載の単離核酸分子と特異的にハイブリダイズすることを特徴とするクローン化ブタゲノムDNA分子。 7 ブタゲノムに特有のヌクレオチドの配列を含んでなるクローン化ブタゲノムDNA分子にして、当該DNA分子が配列番号:1に示すヌクレオチド配列をもつ核酸プローブと特異的にハイブリダイズすることを特徴とするクローン化ブタゲノムDNA分子。 8 ブタゲノムに特有のヌクレオチドの配列を含んでなるクローン化ブタゲノムDNA分子にして、当該DNA分子が配列番号:2に示すヌクレオチド配列をもつ核酸プローブと特異的にハイブリダイズすることを特徴とするクローン化ブタゲノムDNA分子。 9 ヒト抗Galα(1,3)Gal抗体を阻止する方法にして、当該抗体の反応性部位のコンホメーションを変化させて当該抗体のGalα(1,3)Galエピトープに対する親和性を低下させることを含んでなる方法。10 請求項9記載の方法において、前記抗体の反応性部位のコンホメーションを抗イディオタイプ抗体を用いて変化させることを特徴とする方法。11 請求項1記載の単離核酸分子のコピーを含んでなる哺乳動物細胞にして、当該コピーがネイティブな細胞には存在しないものであることを特徴とする哺乳動物細胞。12 請求項11記載の哺乳動物細胞において、前記コピーと当該細胞のゲノムDNAとの間の相同的組換えの結果として、当該細胞が機能的α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼを産生しないことを特徴とする哺乳動物細胞。13 請求項3記載の単離核酸分子のコピーを含んでなる哺乳動物細胞にして、当該コピーがネイティブな細胞には存在しないものであることを特徴とする哺乳動物細胞。14 請求項13記載の哺乳動物細胞において、前記コピーと当該細胞のゲノムDNAとの間の相同的組換えの結果として、当該細胞が機能的α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼを産生しないことを特徴とする哺乳動物細胞。15 請求項5記載のクローン化ブタゲノムDNA分子のコピーを含んでなる哺乳動物細胞にして、当該コピーがネイティブな細胞には存在しないものであることを特徴とする哺乳動物細胞。16 請求項15記載の哺乳動物細胞において、前記コピーと当該細胞のゲノムDNAとの間の相同的組換えの結果として、当該細胞が機能的α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼを産生しないことを特徴とする哺乳動物細胞。17 請求項6記載のクローン化ブタゲノムDNA分子のコピーを含んでなる哺乳動物細胞にして、当該コピーがネイティブな細胞には存在しないものであることを特徴とする哺乳動物細胞。18 請求項17記載の哺乳動物細胞において、前記コピーと当該細胞のゲノムDNAとの間の相同的組換えの結果として、当該細胞が機能的α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼを産生しないことを特徴とする哺乳動物細胞。19 請求項7記載のクローン化ブタゲノムDNA分子のコピーを含んでなる哺乳動物細胞にして、当該コピーがネイティブな細胞には存在しないものであることを特徴とする哺乳動物細胞。20 請求項19記載の哺乳動物細胞において、前記コピーと当該細胞のゲノムDNAとの間の相同的組換えの結果として、当該細胞が機能的α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼを産生しないことを特徴とする哺乳動物細胞。21 請求項8記載のクローン化ブタゲノムDNA分子のコピーを含んでなる哺乳動物細胞にして、当該コピーがネイティブな細胞には存在しないものであることを特徴とする哺乳動物細胞。22 請求項20記載の哺乳動物細胞において、前記コピーと当該細胞のゲノムDNAとの間の相同的組換えの結果として、当該細胞が機能的α(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼを産生しないことを特徴とする哺乳動物細胞。23 受託番号AGAL N94/9030のクローンpPGT-4。24 受託番号AGAL N94/9029のクローンpPGT-2。25 受託番号AGAL N94/9027のクローンλPGT-g1。26 受託番号AGAL N94/9028のクローンλPGT-g5。
IPC (9件):
C12N 15/09 ZNA ,  A61K 39/395 ABB ,  C07H 21/04 ,  C07K 16/18 ,  C07K 16/42 ,  C12N 5/10 ,  C12N 9/10 ,  C12P 21/08 ,  C12R 1:91
FI (8件):
C12N 15/00 ZNA A ,  A61K 39/395 ABB D ,  C07H 21/04 B ,  C07K 16/18 ,  C07K 16/42 ,  C12N 9/10 ,  C12P 21/08 ,  C12N 5/00 B

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