特許
J-GLOBAL ID:200903090433527113

誘導電動機のベクトル制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 富士弥 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-136400
公開番号(公開出願番号):特開平5-336786
出願日: 1992年05月28日
公開日(公表日): 1993年12月17日
要約:
【要約】【目的】 電流脈動成分を確実に抑制できるようにしたものである。【構成】 第1の座標変換部5は目標値i1d*,i1q*に基づいて、一次電流I1を基準軸としてγ-δ座標におけるi1γ*軸とd軸とγ軸との位相差φとを演算する。この演算値とi1d*を用いて電圧目標値v1γ*、v1δ*を求める。この目標値に第2の座標変換部6から得られたi1γ,i1δとi1γ*,i1δ*との偏差分がPIアンプ7,8に入力される。PIアンプ7,8の出力に変動分Δv1γ,Δv1δを得る。この変動分と前記目標値とを加算する。Δv1δとv1δ*の加算値には更にPIアンプ12の変動分を加算して極座標変換部9に入力する。
請求項(抜粋):
誘導電動機の電源角周波数と同期して回転する回転座標であって、二次磁束を基準軸とする座標をd-q座標とすると、誘導電動機の一次電流のd軸成分及びq軸成分の目標値i1d*,i1q*を算出し、これら目標値と二次時定数の設定値とに基づいてすべり角周波数を演算するすべり角周波数演算部を備えた誘導電動機のベクトル制御装置において、d-q軸に対し位相φがtan-1(i1d*/i1q*)異なりかつ一次電流I1を基準軸とする座標をγ-δ座標とすると、i1d*,i1q*に基づいて一次電流のγ軸成分の目標値i1γ*(=I1)及び前記位相ψを算出する第1の座標変換部と、i1γ*,φに基づいて一次電圧のγ,δ軸成分の目標値v1γ*,v1δ*を夫々算出する手段と、誘導電動機の一次電流の検出値をγ-δ座標の各軸成分i1γ,i1δに変換する第2の座標変換部と、i1γ*及び一次電流のδ軸成分の目標値i1δ*(=0)と前記第2の座標変換部よりのi1γ,i1δとに基づいて、現在の一次電圧のγ軸成分におけるv1γ*からの変動分Δv1γと、現在の一次電圧のδ軸成分におけるv1γ*からの変動分Δv1δとを算出する手段と、i1d*,i1q*,i1γ*及びΔ1δに基づいて二次抵抗の設定値に対する変化分を演算する二次抵抗変化分演算部とを設け、一次電流のδ軸成分の目標値i1δ*と第2の座標変換部よりのi1δとの偏差分から変動分ΔI1δを得、この変動分の極性により出力に可変ゲイン値を算出する手段とを設け、v1γ*とΔv1γとの加算値を一次電圧のγ軸成分の目標値v1γとし、またv1δ*とΔ1δとの加算値に前記可変ゲイン値を加算してその加算値を一次電圧のδ軸成分の目標値v1δとし、これら目標値v1γ,v1δに基づいて電源電圧を制御すると共に、前記すべり角周波数演算部は二次時定数の設定値と前記二次抵抗変化分演算部で得られた演算結果とに基づいてそのときの二次時定数を求め、この二次時定数を用いて演算を行うことを特徴とする誘導電動機のベクトル制御装置。

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