特許
J-GLOBAL ID:200903090461207833

減衰係数調整型制震装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 久門 知 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-297138
公開番号(公開出願番号):特開平8-151820
出願日: 1994年11月30日
公開日(公表日): 1996年06月11日
要約:
【要約】【目的】 簡単な制御機構により、建物の振動周期が変動する場合や高次振動が卓越するような状況下においても、装置による減衰付加を高く保ち、建物の安全性、快適性を高めることができる減衰係数調整型制震装置を提供する。【構成】 柱・梁架構の梁32とブレース33との間に可変減衰装置1を設置する。地震等の振動外力が作用したときの柱・梁架構の変位xを変位計34で計測し、制御回路40に入力する。変位xを微分回路41で微分し、応答加速度aを求める。変位xと加速度aから、振動数同定回路42により柱・梁架構の振動周波数ωt を求める。変位xおよび加速度aが小さい範囲については、誤差を考慮してωt の上下限を設け、ωt 制限回路43によりωt をωt ’に置き換える。ωt ’の入力により、減衰係数演算回路44で、ct =Kb /〔ωt ' (1+N)1/2 〕の演算を行い、可変減衰装置1に対し、減衰係数ct の指令を出力する。
請求項(抜粋):
構造物の柱・梁架構と、前記柱・梁架構内に設けた耐震要素との間に設置した可変減衰装置と、前記柱・梁架構の応答を検知する応答検知手段と、前記可変減衰装置の減衰係数を前記応答検知手段によって得られた応答値に応じて調整するための制御手段とからなる制震装置において、前記制御手段が、前記応答値に基づいて前記柱・梁架構の時々刻々の振動周波数ωt を同定する振動周波数同定手段と、同定された振動周波数ωt において柱・梁架構の減衰定数hを最大にする時々刻々の最適減衰係数copt を下記(1) 式に基づいて算定する最適減衰係数算定手段と、前記最適減衰係数算定手段の出力によって前記可変減衰装置の減衰係数を最適減衰係数copt に制御する減衰係数制御手段とからなることを特徴とする減衰係数調整型制震装置。【数1】(ただし、N=Kb /Kf )

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