特許
J-GLOBAL ID:200903090468812503

減衰力調整式油圧緩衝器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 萼 経夫 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-283114
公開番号(公開出願番号):特開平10-073141
出願日: 1996年10月04日
公開日(公表日): 1998年03月17日
要約:
【要約】【課題】 減衰力調整式油圧緩衝器において、減衰力特性の調整範囲を広くし、かつ、安定した減衰力特性を得る。【解決手段】 アクチュエータ28への通電電流に応じてスプール68を移動させてポート60,63の流路面積を変化させ、シリンダ上下室2a,2b間の流路面積を直接変化させることによりオリフィス特性を調整するとともに、その圧力損失に応じてパイロット室58,59の内圧を変化させてディスクバルブ46,47の開弁圧力を変化させることによりバルブ特性を調整するので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。パイロット室58,59は、バルブ部材26,27の側壁とディスクバルブ46,47とシールディスク54,55とシール部材28,29とで構成されており、摺動部を有していないので、油液の漏れが少なく、安定した減衰力特性を得ることができ、また、温度変化による減衰力のばらつきを小さくすることができる。
請求項(抜粋):
油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が該ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部まで延ばされたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって油液を流通させる主通路と、前記主通路に設けられ該主通路の流路面積を調整する主減衰弁と、該主減衰弁の弁体の背面部に設けられ該弁体の閉弁方向に内圧を作用させるパイロット室と、該パイロット室と前記主通路の前記主減衰弁の上流側とを連通させる上流側通路と、該上流側通路に設けられた固定オリフィスと、前記パイロット室と前記主通路の前記主減衰弁の下流側とを連通させる下流側通路と、前記下流側通路に設けられ該下流側通路の流路面積を調整する可変オリフィスとを備えてなる減衰力調整式油圧緩衝器において、有底筒状のバルブ部材と、該バルブ部材の底部を軸方向に貫通する油路と、前記底部の内壁の前記油路の内周側に突出する環状の内側シール部と、前記内壁の前記油路の外周側に突出する環状の弁座と、前記内壁の前記弁座の外周側に突出する環状の外側シール部と、前記内壁の前記弁座と前記外側シール部との間に開口する溝部と、内周部が前記内側シール部に固定され外周部が前記弁座に当接するディスクバルブと、内周部が前記ディスクバルブの背面部に当接し外周部が前記外側シール部に当接する環状のシールディスクと、該シールディスクを前記ディスクバルブおよび前記外側シール部に押圧するばね手段と、前記バルブ部材の開口部に嵌合されるシール部材とを設け、前記油路および溝部によって前記主通路を構成し、前記ディスクバルブによって前記主減衰弁の弁体を構成し、前記バルブ部材の側壁と前記ディスクバルブと前記シールディスクと前記シール部材とによって前記パイロット室を画成するようにしたことを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。

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