特許
J-GLOBAL ID:200903090983723050

物品の作業および処理の容易性評価方法および評価装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小川 勝男
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-334604
公開番号(公開出願番号):特開平6-251024
出願日: 1993年12月28日
公開日(公表日): 1994年09月09日
要約:
【要約】【目的】物品、部品の製造、販売、使用、保守・点検・修理、回収、解体、分解、再資源化、無害化、廃棄といった生涯の各段階における作業および処理の難易度を設計段階で評価する方法および評価システムを提供する。【構成】部品の作業および処理の難易度を表す部品評点Eiを部品の作業および処理の難易度を表す指標Giの関数として捉えて、Ei=f(Gi)で表し、物品の作業および処理の難易度を表す製品評点Eを部品評点Eiの平均値または物品の作業および処理の難易度を表す指標G(=ΣGi)の関数として捉えて、E=f(G)=f(ΣGi)で表し、さらに類似品の作業および処理費用C’、Ci’とG’、Gi’から評価品の作業および処理費用C、Ciを推定する。【効果】物品、部品の設計開発の早い段階で、豊富な経験を必要とせず容易に、作業および処理に要する時間あるいは費用、設計構造、材質等の良し悪しが定量的に、誰にも判り易い形で評価が行われる。
請求項(抜粋):
物品の構造が作業し易いか否かを、計算機により定量的に評価する方法であって、計算機への登録処理と評価対象物品の作業のし易さを評価する処理を含み、前記計算機への登録処理が以下のステップより構成され、(a) 評価対象となる物品を構成する部品が備えていると予測される複数種の状態を分類してそれぞれ基本要素とし、各基本要素を備えた部品を標準状態において作業するのに要する標準の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値を、該各基本要素の識別記号と共に対応させて入力装置から入力して、記憶装置の基本要素記憶部へ登録し、(b) 上記各基本要素の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数に影響を与える、上記基本要素以外の複数種の因子を分類してそれぞれ補正要素とし、各補正要素を少なくとも1つの状態に区分し、各状態における部品の作業に要する標準の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の各値を、各補正要素の識別記号と共に対応させて前記入力装置から入力して、記憶装置の補正要素記憶部へ登録し、(c) 上記登録した基本要素の中より、基準とする所定の状態を表す基本要素を基準要素として入力し、また、上記登録した各補正要素ごとに基準とする所定の状態を表す補正基準を入力して、それぞれを記憶装置の基準記憶部へ登録し、(d) 前記基準要素の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値に対する前記各基本要素の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値に基づいて求められた、該基本要素についての作業の難易度を表す基本減点を上記基本要素記憶部へ登録し、及び、(e) 各補正要素の補正基準における作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値に対する該補正要素中の各状態における作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値に基づいて求めた、該補正要素の状態についての作業の難易度を表す補正係数を上記補正要素記憶部へ登録し、前記評価対象物品の作業のし易さを評価する処理が以下のステップより実行され、(f) 入力装置より、評価対象物品を構成する各部品毎の基本要素及び補正要素のそれぞれを表す識別記号、とを入力し、(g) 各部品の備える基本要素及び補正要素のそれぞれを表す識別記号の上記入力に基づき、上記基本要素記憶部、及び上記補正要素記憶部へ参照して、対応した基本減点、及び補正係数を読み出し、該各部品の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値が、該部品に対応する部品基準の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値と比較して増加するとき、増加する値を与えるように規定した第1の指標関数により、前記読みだされた基本減点および補正係数に基づき各部品の部品減点を求め、該部品基準は前記基準要素を有し、大きさを表す補正要素以外の補正要素は全て補正基準であって、しかも所定の比率の大きさを有しており、(h) 該各部品についての作業の難易度を表す部品作業容易性評点を、所定基準値から部品減点の値を減少または増加させて算出して求め、(i) 上記物品を構成する部品のそれぞれの作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値を合計して求めた、該物品の作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値が、物品基準の対応する作業費用、作業所要時間、及びこれらの指数の少なくとも1つの値と比較して増加するとき、増加する値を与えるように規定された第2の指標関数により、前記部品作業容易性評点に基づき物品減点を求め、該物品基準は前記部品基準を組み合わせて構成されていると想定した該評価対象物品の基準であり、(j) 所定基準値から物品減点の値を減少または増加させて、評価対象の物品についての作業の難易度を表す物品作業容易性評点を求め、(k) 出力装置により、上記物品作業容易性評点を出力するステップより成る物品の作業および処理の容易性評価方法。
IPC (2件):
G06F 15/21 ,  G05B 15/02

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