特許
J-GLOBAL ID:200903091078124890

電力歪み方向の表示方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-141292
公開番号(公開出願番号):特開平6-331671
出願日: 1993年05月21日
公開日(公表日): 1994年12月02日
要約:
【要約】【目的】送電線や配電線などの電力線において電力線から電圧と電流を検出し、この電圧と電流から電力歪みの方向とレベルを計算し、この結果から歪み電力の発生している方向とレベルを高感度でしかも直感的に認識できるようにして歪み源の探知を容易にする。【構成】分圧器を含む電圧検出器と、分流器を含む電流検出器によって、電力線の電圧と電流を検出し、デジタルの離散データを得る。このデータをもとに、電圧と電流のFFT演算を行い実数項と虚数項を持った演算結果を得る。この結果からそれぞれの高調波次数にわたって実数項の電圧と電流の積を取り、さらに虚数項の電圧と電流の積を計算して電力を得る。この両者の電力を加算して極性を含む電力を計算する。この計算で算出した電力を極性によって上下あるいは左右に振り分けて表示するときに、負の電力部分を拡大して表示する。
請求項(抜粋):
送電線や配電線などの電力線から同時に電圧と電流を検出器によって取り込みデジタルの離散データに変換する。このときのA-Dコンバータのサンプリング周波数をPLL(フエーズドロックループ)によって測定する交流周波数に対して2の累乗に合わせ、時間に対するデータ列を得る。このデータ列から電圧位相のスタート部分(零位相部分)から交流周期の整数倍の区間に渡って電圧と電流の両者に対してFFT演算を行い電圧と電流の基本波を含む高調波成分の実数項と虚数項を得る。この演算結果から、それぞれの高調波次数において電圧の実数項と電流の実数項の積を得る。同様にして、電圧の虚数項と電流の虚数項の積を求めた後、実数項の積と虚数項の積を加算して極性によって電力の流入と流出方向を示す数値を得る。この演算結果である電力の表示を表示画面のほぼ中心線となる線を高調波次数軸とし、高調波次数軸が上下(Y軸)の場合は電力軸を中心線から極性によって左右(X軸)に分け、しかも電力の値を中心線からの距離としてグラフ表示する。次数軸である中心線が左右(X軸)の場合は次数を左右(X軸)にし、電力軸を上下(Y軸)にして電力値を中心線からの距離として表示する。このように電力の極性によって中心線に対して左右または上下に振り分けて表示する場合、電力の極性が負極性のときだけ正方向の電力値に対し少なくとも10倍以上値を拡大してグラフ表示した電力の方向とレベルの表示方法。
IPC (4件):
G01R 29/00 ,  G01R 23/20 ,  G01R 31/08 ,  G01R 21/06

前のページに戻る