特許
J-GLOBAL ID:200903091225946788

内燃機関の吸・排気弁の開閉時期を変更する装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-295210
公開番号(公開出願番号):特開平9-170408
出願日: 1996年11月07日
公開日(公表日): 1997年06月30日
要約:
【要約】【課題】 公知装置の欠点を除去し、内燃機関の広い回転数域にわたって、それも特に低回転数域において、カム軸の抵抗・摩擦モーメントの「遅延」方向の作用による調節ピストンの調節速度差を、十分に補償するようにする。【解決手段】 圧力室5、6のうちの少なくとも一方に、調節ピストン4に負荷を与える少なくとも1個のばね部材13を配置し、このばね部材13が、内燃機関の作動中に各カム軸2の抵抗・摩擦モーメントによって惹起される望ましくない調節ピストン調節方向(開閉時期の遅延)に対し、そのばね力によって逆作用し、その結果、内燃機関の低回転数域及び低負荷域において、抵抗・摩擦モーメントが、ばね力による逆作用モーメントにより少なくともほぼ補償されるようにした。
請求項(抜粋):
内燃機関の吸・排気弁の開閉時期を変更する装置(1)であって、前記装置が、シリンダヘッド内に支承された少なくとも1個の吸気カム軸又は排気カム軸の制御機構内部に、有利にはカム軸(2)と駆動結合されている駆動歯車(3)のところに配置され、しかも、両側に負荷される油圧媒体により軸方向に移動可能の調節ピストン(4)を有しており、この調節ピストンが、有利には逆向きの、斜めの歯を有する2つの部分(7、10)を備え、これらの部分の第1の部分(7)が、駆動歯車(3)と接続された駆動部材(9)の対応歯(8)と、また、第2の部分(10)が、カム軸(2)と接続された出力部材(12)の歯(11)と噛み合っており、更に、調節ピストン(4)の各端側(4a、4b)が、油圧媒体のための各1つの圧力室(5、6)を仕切っており、この圧力室に選択的に油圧媒体が負荷されることによって、調節ピストン(4)の縦方向移動が強制され、それぞれの吸・排気弁の開閉時期が早められるか又は遅くされるかする形式のものにおいて、圧力室(5、6)の少なくとも一方に、調節ピストン(4)に負荷を与える少なくとも1個のばね部材(13)が配置され、このばね部材(13)が、内燃機関の作動中に各カム軸(2)の抵抗・摩擦モーメント(MS)によって惹起される望ましくない調節ピストン調節方向(開閉時期の遅延(tN+))に対し、そのばね力によって逆作用し、その結果、内燃機関の低回転数域及び低負荷域において、抵抗・摩擦モーメント(MS)が、ばね力による逆作用モーメント(MF)により少なくともほぼ補償されることを特徴とする、内燃機関の吸・排気弁の開閉時期を変更する装置。
IPC (2件):
F01L 1/34 ,  F02D 13/02
FI (3件):
F01L 1/34 C ,  F01L 1/34 Z ,  F02D 13/02 G

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