特許
J-GLOBAL ID:200903091372094533

距離-時間データに基づく短距離慣性走行試験を用いた車両の諸運動の抵抗測定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 津国 肇 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-023497
公開番号(公開出願番号):特開平8-247903
出願日: 1996年02月09日
公開日(公表日): 1996年09月27日
要約:
【要約】【課題】 車両の慣性走行試験方法を用いて車両の諸運動抵抗を容易に測定する方法を提供すること。【解決手段】 測定しようとする路面上の複数の地点に、赤外線センサに感応する反射テープ(3)をそれぞれ設け、車両に小型の赤外線センサ(1)を装着する。そして車両の走行動力を切って慣性走行させ、各反射テープの地点を車両が通過するごとに得られる電気パルス信号から複数の距離-時間データを測定し、測定された複数の前記データに基づいて慣性走行方程式の係数を算出することにより、既存の慣性走行試験方法で必要とした試験道路の長さを顕著に短縮させるのみならず正確に車両の諸運動抵抗を測定、分析することができるようにした。
請求項(抜粋):
走行動力源の動力を切断した状態で車両を慣性走行させながら距離-時間データを測定し、(d/g)(dV/dt)=a+bV+cV2 で示される慣性走行関係式と前記データを用いた解析的方法を適用して車両の諸運動抵抗を測定する方法において、前記車両が完全に停止する時点での距離-時間データの代わりに慣性走行中の所定の距離-時間データを用いることができるように、慣性走行の方程式【数1】の係数a、b及びcを求めることを特徴とする方法。ただし、Tiは路面上のi番目の測定地点から最終測定地点までの時間であり、Tr は路面の最終測定地点で車両が停止するまでの仮想の時間であり、S(Ti)は路面上のi番目の測定地点から最終測定地点までの距離であり、【数2】δ=1+f=1+〔(nIw +Id )g/WR2 〕a=τ0 +f0c=k+(ρCd F)/(2gW);であり、ここで、τ0 は駆動軸損失の常数項、bは駆動軸損失の速度比例項、f0 は転がり抵抗損失の常数項、kは転がり抵抗損失の速度二乗比例項、nはタイヤの総数、Iw は一つのタイヤの慣性モーメント、Id はタイヤを除いた動力伝達部の慣性モーメント、Rはタイヤの動荷重半径、Wは車両の重量、Vは車両速度、Fは車両の前面面積、ρは空気密度、Cd は抗力係数、gは重力加速度である。

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