特許
J-GLOBAL ID:200903091588880720

耐食性、相安定性に優れた二相ステンレス鋼

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 押田 良久
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-293844
公開番号(公開出願番号):特開平6-116684
出願日: 1992年10月06日
公開日(公表日): 1994年04月26日
要約:
【要約】【目的】 二相ステンレス鋼の溶接後の熱影響部の耐食性、相安定性を改善し、金属間化合物を析出し難くする。【構成】 C:0.03%以下、Si:0.10〜2.00%、Mn:0.10〜2.00%、P:0.05%以下、S:0.005%以下、Cr:18.0〜25.0%、Ni:2.0〜8.0%、Mo:3.0〜7.0%、Al:0.001〜0.04%、N:0.10〜0.40%を含有し、残部が不可避的不純物とFeからなり、かつ、耐孔食性指数(PREW)が43以上、σ相等の金属間化合物が析出しないように水冷した材料とσ相等の金属間化合物が析出するように空冷した材料とのビッカース硬度差の指標ΔHv(σ)が65以下、フェライト中での耐孔食性指数(PREW(α))と、オーステナイト中での耐孔食性指数(PREW(γ))との差(ΔPREW)が-3.0以上3.0以下の条件を満足している二相ステンレス鋼。【効果】 従来の問題点であった周溶接時の耐食性劣化等を解消できる。
請求項(抜粋):
C:0.03%以下、Si:0.10〜2.00%、Mn:0.10〜2.00%、P:0.05%以下、S:0.005%以下、Cr:18.0〜25.0%、Ni:2.0〜8.0%、Mo:3.0〜7.0%、Al:0.001〜0.04%、N:0.10〜0.40%を含有し、残部が不可避的不純物とFeからなり、かつ、下記(1)式で与えられる耐孔食性指数(PREW)が43以上、下記(2)式で与えられるσ相等の金属間化合物が析出しないように水冷した材料とσ相等の金属間化合物が析出するように空冷した材料とのビッカース硬度差の指標ΔHv(σ)が65以下、下記(3)式で与えられるフェライト中での耐孔食性指数(PREW(α))と、下記(4)式で与えられるオーステナイト中での耐孔食性指数(PREW(γ))との差(ΔPREW)が-3.0以上3.0以下の条件を満足していることを特徴とする耐食性、相安定性に優れた二相ステンレス鋼。PREW=%Cr+3.3×(%Mo+0.5×%W)+16×%N...(1)式ΔHv(σ)=4.9×%Cr×%Mo+4.5×%Cr-103.4×%Mo+19.3×%Ni-10.7×%N-3.6×%W-228.6...(2)式PREW(α)=(3×%α-1000)/{0.03×(%α)2-2×%α-800}×%Cr+3.3×(3×%α-1360)/{0.03×(%α)2-5.6×%α-800}×%Mo+1.65×(300)/(%α+200)×%W...(3)式PREW(γ)=(-800)/{0.03×(%α)2-2×%α-800}×%Cr+3.3×(-800)/{0.03×(%α)2-5.6×%α-800}×%Mo+1.65×(200)/(%α+200)×%W+16×(100)/(100-%α)×%N...(4)式ただし、%α=5.8×%Cr+4×%Mo+1.2×%W-5.7×%Ni-63.8×%N-54.4
IPC (3件):
C22C 38/00 302 ,  C22C 38/44 ,  C22C 38/58
引用特許:
審査官引用 (9件)
  • 特開平4-280946
  • 特開昭62-253755
  • 特開平4-165019
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