特許
J-GLOBAL ID:200903092074964610

光学的情報記録媒体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 加藤 卓
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-055609
公開番号(公開出願番号):特開平8-286593
出願日: 1996年03月13日
公開日(公表日): 1996年11月01日
要約:
【要約】【課題】 製造が容易で、偽造あるいは複製が困難な回折構造で表される情報記録媒体を提供する。【解決手段】 屈折率n3、n4、n5の3つの層3、4、5の内、層4は、層3を部分的にのみ覆うことによって起伏構造7を形成する。層3の表面には、回折構造6a、6bが形成される。層4、5は透明であり、屈折率の差|n4-n3|と|n5-n3|は可視領域の大部分で0.2よりも大きく、回折構造6aによる回折は目視可能である。n4とn5の差は、可視領域においてはほぼ等しく、起伏構造7は見えず、一方機械による読み取り光線のスペクトル領域においては0.1以上である。起伏構造7は、肉眼では識別が困難であり、また読み取り光線によってのみ識別できるので、偽造あるいは複製が困難な情報記録媒体が得られる。
請求項(抜粋):
少なくとも第1、第2および第3の層(3;4;5)を有する複合層(2)として形成され、第1の層(3)の第2と第3の層(4;5)側の表面が第1の回折構造(6)を有し、その回折構造が微視的な凹凸構造として形成され、かつ入射光の回折によって視覚検査可能な真正特徴部を発生させる情報記録媒体であって、第2の層(4)は、この第2の層が第1の層(3)を部分的にのみ覆うことによって起伏構造(7)を形成し、かつ第3の層(5)が起伏構造(7)に応じて第2の層(4)ないし第1の層(3)を直接接触する状態で被覆する情報記録媒体(1)において、以下の特徴、すなわちa)第1、第2および第3の層(3;4;5)が光学屈折率n3、n4ないしn5を有し、b)屈折率n4とn5が電磁スペクトルの可視領域Γの大部分でほぼ実数であり、従って第2の層と第3の層(4;5)が透明であり、c)差の絶対値|n4-n3|および|n5-n3|が可視領域Γの大部分で0.2より大きく、それにより第1の回折構造(6)は起伏構造(7)とは無関係に可視的な回折効果を発生し、d)差n4-n3およびn5-n3が可視領域Γの大部分でほぼ等しい大きさであり、それによって起伏構造(7)は人間の目には隠された状態となり、e)第1の層(3)の表面は、第1の回折構造(6)の第1の面要素(13)によって分離された第2の回折構造(6)の第2の面要素(14)を有しており、f)差の絶対値|n5-n4|が、光線の可視領域Γ外に存在するか、あるいは可視領域Γの比較的狭い帯域の領域(Φ)のみを有する第2の所定のスペクトル領域Λにおいて少なくとも0.1であって、それによって起伏構造(7)は、その内部に含まれている情報をスペクトル領域Λにある読み取り光線(20)によって読み出す際に、第2の回折構造(6)の第2の面要素(14)で回折された読み取り光線(20)を測定可能に変化させる、各特徴を有することを特徴とする情報記録媒体。
IPC (5件):
G03H 1/18 ,  B42D 15/10 511 ,  G03H 1/02 ,  G06K 19/06 ,  G06K 19/10
FI (5件):
G03H 1/18 ,  B42D 15/10 511 ,  G03H 1/02 ,  G06K 19/00 C ,  G06K 19/00 R
引用特許:
審査官引用 (3件)

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