特許
J-GLOBAL ID:200903092080731229

樹脂成形品の製造方法及びその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 前田 弘 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-078880
公開番号(公開出願番号):特開平11-268046
出願日: 1998年03月26日
公開日(公表日): 1999年10月05日
要約:
【要約】【課題】一部に複数の貫通孔bを有する樹脂成形品16を製造するにあたり、その離型性を高める。【解決手段】下型本体2aに当該貫通孔部分を成形するためのスライドブロック5を昇降自在に設け、このブロック5を上下に貫通するエア抜きピン14の基端を下型本体2aに固定し、型開き後にスライドブロック5を後退させることによってエア抜きピン14を相対的に突出させ、このエア抜きピン14をエジェクタピンとして利用することによって、樹脂成形品16をスライドブロック5から円滑に離型する。
請求項(抜粋):
一部に複数の貫通孔を有する樹脂成形品の製造方法であって、 樹脂成形品を成形するためのキャビティを形成する上型及び下型と、上記貫通孔を成形するために上記上型の成形面の一部に形成された複数の突起と、上記下型の本体に上記上型へ向かって進退するように設けられていて、上記貫通孔を成形するために上記上型の複数の突起に接触させるスライドブロックと、上記スライドブロックをその進退方向に貫通し該スライドブロックの上記貫通孔を成形する部位の近傍に開口する複数のピン孔と、上記各ピン孔に挿入され且つその基端が下型本体に固定されていて、上記スライドブロックをその成形面が下型本体の成形面に連なる成形位置に位置づけたときに、先端が該スライドブロックの上記貫通孔成形部位まわりの成形面に露出するように形成され、当該ピン孔内周面との間の隙間からキャビティのエアを抜くためのエア抜きピンと、上記下型本体に設けられていて、樹脂成形品を上記下型本体から離型するためのエジェクタピンとを備え型開き状態において上記スライドブロックを上記成形位置よりも上型側へ前進させた状態にし、溶融樹脂を上記下型の成形面に供給する前に又はその供給を行ないながら、上記上型の突起とスライドブロックとを当接させ、上記溶融樹脂を供給を行ないながら、上記上型とスライドブロックとを、この両者が当接した状態を保ったまま上記下型に対して相対的に移動させることによって、型閉じを行なうとともに上記スライドブロックを上記成形位置に後退させて位置付け、上記溶融樹脂が硬化した後に当該硬化によって得られた樹脂成形品を上記上型から離型し、上記スライドブロックを上記成形位置よりさらに後退させることによって、上記エア抜きピンの先端を当該スライドブロックより上記上型側へ相対的に突出させて該スライドブロックから樹脂成形品を離型し、しかる後に上記エジェクタピンを突出させて樹脂成形品を下型本体から離型させることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。

前のページに戻る