特許
J-GLOBAL ID:200903092888354929

可変焦点レンズ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴江 武彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-247820
公開番号(公開出願番号):特開平8-114703
出願日: 1994年10月13日
公開日(公表日): 1996年05月07日
要約:
【要約】【目的】 透明弾性膜に予め設定された膜厚分布を持たせ、作動液の加減圧による前記透明弾性膜の変形形状において、特に変形量が大きくなる短焦点の領域で所望の球面あるいは非球面に制御することにより、収差の十分小さな可変焦点レンズを提供する。【構成】 所定の膜厚分布を持つ透明弾性膜11を、スペーサ12を介してガラス平面基板14上に配置し、透明弾性膜11とガラス平面基板14との間の加圧室13に作動液13aを封入する。スペーサ12には作動液13aが流れることができる流路16が設けてあり、透明弾性膜11の外周に配置された加圧部15の予備室15aとつながっている。この加圧部15に構成された加圧用弾性膜151によって作動液13aを加減圧し、透明弾性膜11を変形させて焦点距離が可変されるレンズが構成される。透明弾性膜11は、変形量が大きくなる領域で前記透明弾性膜の変形形状を所望の球面あるいは非球面に制御できるよう膜厚分布が設定されており、短焦点の領域で収差の少ないレンズが形成されるようにしている。
請求項(抜粋):
所定の間隔が設定されて平行に配置され、その周辺部を封じてその相互間に圧力室が形成されるようにした少なくとも一方が弾性体によって構成される第1および第2の透明膜と、この第1および第2の透明膜の相互間の前記圧力室内に封入されるもので、前記第1および第2の透明膜と同等の屈折率を有する作動液と、前記弾性体によって構成される透明膜に作用する圧力が可変制御されるように、前記第1および第2の透明膜相互間の圧力室内に封入される前記作動液を制御する加圧手段と、前記弾性体によって構成される透明膜に作用する圧力を計測し、目標圧力値となるように前記加圧手段を制御する圧力測定制御手段と、前記第1および第2の透明膜相互間の圧力室内に封入される前記作動液の温度による膨張、収縮が、前記第1および第2の透明膜に作用する圧力に変動を与えないようにするため、前記圧力測定制御手段による前記加圧手段の制御に応じて前記作動液を蓄積するために前記圧力室に連通して形成される予備室とを具備し、前記弾性体によって構成された透明膜に、その中心部分とその周囲部分で曲率の相違する膜厚分布が設定され、前記作動液の圧力によって前記弾性体によって構成された透明膜の変形により生ずるレンズとしての光学収差が補正されるようにしたことを特徴とする可変焦点レンズ。

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