特許
J-GLOBAL ID:200903093094992170

インクジェット記録用カラーインクセット、およびインクジェット記録方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中島 淳 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-330647
公開番号(公開出願番号):特開平11-158424
出願日: 1997年12月01日
公開日(公表日): 1999年06月15日
要約:
【要約】【課題】 耐水性に優れ、かつ、2次色であるRGB色の発色性に優れ、色再現範囲が広いフルカラー画像が得られる、インクジエット記録用カラーインクセット、およびそれを用いたインクジェット記録方法を提供すること。【解決手段】 それぞれ少なくとも色材、水性有機溶剤および水を含むシアンインク、マゼンタインクおよびイエローインクの3色、好ましくはさらにブラックインクの4色のインクよりなるインクジェット記録用カラーインクセットにおいて、前記各色のインク中の色材が特定の構成からなることを特徴とするインクジェット記録用カラーインクセット、およびそれを用いたインクジェット記録方法である。
請求項(抜粋):
それぞれ少なくとも色材、水性有機溶剤および水を含むシアンインク、マゼンタインクおよびイエローインクの3色のインクよりなるインクジェット記録用カラーインクセットにおいて、前記各色のインク中の色材が、下記a)〜c)の各構成からなることを特徴とするインクジェット記録用カラーインクセット。a)シアンインク中の色材遊離酸の状態で一般式(I)で示される染料および/または一般式(II)で示される染料と、C.I.アシッドブルー9および/またはC.I.ダイレクトブルー199との混合物であり、遊離酸の状態で一般式(I)で示される染料および/または一般式(II)で示される染料と、C.I.アシッドブルー9および/またはC.I.ダイレクトブルー199との混合比が、重量比で20:1から1:1の範囲である構成。一般式(I)【化1】式中、Pcは金属を含むフタロシアニン核を表し、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、または置換アラルキル基を表し、Lは有機結合基を表し、Gは、-COSHおよび-COOHから選択された1個または2個の基により置換された有機基を表し、t+qは3または4であり、tおよびqはそれぞれ独立に1以上の数である。Xはカルボニル基または下記式(1)〜(3)で示される基を表す。【化2】式(1)〜(3)中、ZはNR4 R5 、SR6 またはOR6 を表し、YはH、Cl、Z、SR7 またはOR7 を表し、EはClまたはCNを表す。R4 、R5、R6 およびR7 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、またはR4 とR5 とが結合された窒素原子とともに5または6員環を形成する基を表す。一般式(I)で示される染料は、少なくとも1個以上の-COOHと、少なくとも1個以上の-SO3 Hとを有し、-COSHの個数と-COOHの個数との和が、-SO3 Hの個数と同数以上である。一般式(II)【化3】式中、Pcは金属を含むフタロシアニン核を表し、R1 は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、または置換アラルキル基を表し、R2 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、または置換アミノ基を表し、t+qは3または4であり、tおよびqはそれぞれ独立に1以上の数である。b)マゼンタインク中の色材遊離酸の状態で一般式(III) で示される染料と、遊離酸の状態で一般式(IV)で示される染料との混合物であり、遊離酸の状態で一般式(III) で示される染料と、遊離酸の状態で一般式(IV)で示される染料との混合比が、重量比で20:1から1:1の範囲である構成。一般式(III)【化4】式中、Jは、【化5】で示される基を表し、Ar1 およびAr2 はそれぞれ独立にアリール基または置換アリール基を表し、Ar1 およびAr2 の少なくとも1つは、-COSHまたは-COOHから選択された置換基を少なくとも1つ有する。Lは2価の有機連結基を表し、Xはカルボニル基または下記式(1)〜(3)で示される基を表す。【化6】式(1)〜(3)中、ZはNR1 R2 、SR3 またはOR3 を表し、YはH、Cl、Z、SR4 またはOR4 を表し、EはClまたはCNを表す。R1 、R2、R6 およびR7 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、置換アラルキル基、またはR4 とR5 とが結合された窒素原子とともに5または6員環を形成する基を表す。一般式(III) で示される染料は、少なくとも1個以上の-COOHと、少なくとも1個以上の-SO3 Hとを有し、-COSHの個数と-COOHの個数との和が、-SO3 Hの個数と同数以上である。一般式(IV)【化7】式中、P1 、P2 およびXは、それぞれ下記表に挙げられるものが任意に組み合わされて選択される。【化8】c)イエローインク中の色材遊離酸の状態で一般式(V)で示される染料と、C.I.ダイレクトイエロー144および/またはC.I.ダイレクトイエロー86との混合物、あるいはC.I.ダイレクトイエロー144および/またはC.I.ダイレクトイエロー86からなる染料である構成。一般式(V)【化9】式中、Ar1 およびAr2 はそれぞれ独立にアリール基または置換アリール基を表し、Ar1 およびAr2 の少なくとも1つは、-COSHまたは-COOHから選択された置換基を少なくとも1つ有する。J1 およびJ2 は、それぞれ独立に下記式(1)〜(3)で示される基を表す。【化10】式(1)〜(3)中、R5 は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、CN、ウレイド、NHCOR6 から選択される基を表し、R6 は水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基を表す。Tはアルキル基を表し、Wは水素原子、CN、-CONR10R11、ピリジニウム、-COOHから選択される基を表し、mは炭素数2〜8のアルキレン鎖を表し、Bは水素原子、アルキル基、または-COOHを表し、R1 、R2 、R3 、R4 、R10およびR11は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基を表し、Lは2価の有機連結基を表す。nは0または1であり、Xはカルボニル基または下記式(4)〜(6)で示される基を表す。【化11】式(4)〜(6)中、ZはOR7 、SR7 またはNR8 R9 を表し、YはH、ClまたはCNを表し、EはClまたはCNを表す。R7 、R8 およびR9 は、それぞれ独立に水素、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、またはR8 とR9 とが結合された窒素原子とともに5または6員環を形成する基を表す。一般式(V)で示される染料は、少なくとも1個以上の-COOHを有し、-SO3 Hを有しない場合には、-COSHの個数と-COOHの個数との和が2個以上であり、-SO3 Hを有する場合には、-COSHの個数と-COOHの個数との和が-SO3 Hの個数と同数以上である。
IPC (3件):
C09D 11/00 ,  B41J 2/01 ,  B41J 2/05
FI (3件):
C09D 11/00 ,  B41J 3/04 101 Y ,  B41J 3/04 103 B

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