特許
J-GLOBAL ID:200903093174862951

トルクリミッタ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鎌田 文二 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-298208
公開番号(公開出願番号):特開平6-341454
出願日: 1993年11月29日
公開日(公表日): 1994年12月13日
要約:
【要約】【目的】 正逆両方向回転に対して大きさの異なったトルクが伝達できるトルクリミッタにおいて、形状のコンパクト化を図り、潤滑材の漏洩を防止する。【構成】 外輪2に径方向の割れ目10を設け、外輪2の内周面に内輪1との間でくさび形空所15を形成するポケット12を設ける。各ポケット12にローラ3と押さえばね5を組込み、保持器4に設けた位置決め片19で割れ目10内側の位置決め溝13を塞ぐ。この構造では、外輪2の径変化により内輪1がくさび型空所15の幅広方向に回転するときの伝達トルクが小さく、逆方向に回転するときの伝達トルクが大きくなる。また、位置決め片19によりグリースが位置決め溝13に侵入せず、割れ目10からの洩れが防止される。
請求項(抜粋):
円形の表面を有する内方部材の外側に、円周方向に周面の1ケ所が分離した外輪を嵌合させ、その外輪の分離位置とは異なる内周面に軸方向の複数のポケットを、分離位置の内周面にその分離位置を軸方向に挿通する位置決め溝をそれぞれ設け、上記各ポケットの周面に円周方向の一方向に傾斜する傾斜面を形成し、その傾斜面と上記内方部材の表面とにより形成されるくさび形空所にローラを組込み、上記くさび形空所の幅狭側のポケット内側面にローラの喰込防止壁を形成し、くさび形空所の幅広側のポケット内側面に軸方向のばね収納部を形成し、上記外輪の端面側に、外輪と共回りする保持器を配置し、この保持器に、上記各ばね収納部に軸方向に挿入される保持片と、位置決め溝に挿入される位置決め片とを設け、上記保持片に保持した押さえばねによりローラをくさび形空所の幅狭側に押圧するように構成し、上記位置決め片の形状を、位置決め溝を軸方向及び円周方向に塞ぐ大きさで形成し、上記外輪と内方部材の間に潤滑材を充填して成るトルクリミッタ。

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