特許
J-GLOBAL ID:200903093255901102

耐粒界破壊性を有するNi基合金の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 広瀬 章一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-158975
公開番号(公開出願番号):特開平7-011403
出願日: 1993年06月29日
公開日(公表日): 1995年01月13日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】サワーガス(H2S-CO2-Cl-)環境の中で、硫黄(S)が単体として混入した環境においても、高強度(0.2%耐力(室温)>91kgf/mm2)で、且つ良好な耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性を有する、油井用部材(特に抗口、抗底部材)に用いられる高耐食性Ni基合金の製造方法を提供する。【構成】Cr,Mo,Nb,Fe,Ni,Bを特定したNi合金を、1000〜1300°Cの温度範囲で、1〜200時間加熱保持後、900〜1300°Cの温度範囲で断面減少率10%以上の塑性加工を1回もしくは2回以上施してから、900〜1250°Cの温度範囲で1分〜100時間保持後、空冷よりも速い速度で室温まで冷却し、次いで再加熱して600〜800°Cで1〜200時間保持することによって時効処理を行い、粒界部にM6(B,C)型の炭硼化物を析出させることを特徴とする。
請求項(抜粋):
重量%で、Cr: 12.0〜25.0%、Mo: 11.0〜20.0%、Nb: 4.0 〜7.0 %、Fe: 5.0 〜20.0%、Ni: 50.0〜60.0%、B: 0.001 〜0.10%からなる組成の合金を、1000〜1300°Cの温度範囲で1〜200 時間加熱保持後、900 〜1300°Cの温度範囲で断面減少率10%以上の塑性加工を1回もしくは2回以上施してから、900 〜1250°Cの温度範囲で1分〜100 時間保持後、空冷よりも速い速度で室温まで冷却し、次いで再加熱して600 〜800 °Cで1〜200 時間保持することによって時効処理を行い、粒界部にM6(B, C)型の炭硼化物を析出させることを特徴とする、サワーガス環境下で優れた耐粒界破壊性を有するNi基合金の製造方法。
IPC (2件):
C22F 1/10 ,  C22C 19/05

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