特許
J-GLOBAL ID:200903093370115382

ポリエステル系絹様織物の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 奥村 茂樹
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-143631
公開番号(公開出願番号):特開平9-302591
出願日: 1996年05月13日
公開日(公表日): 1997年11月25日
要約:
【要約】【課題】 独特の優雅な風合を持つ絹様織物の製造方法を提供する。【解決手段】 トリローバル繊維よりなる糸条(I)と強撚糸条(II)とを用いて、両者が特定の重量比率となるようにして製織し、織物生地を得る。トリローバル繊維は、繊維本体1と充填体4とで形成される。充填体4は、アルカリ減量処理によって溶解除去され、繊維本体1に溝3が形成される。強撚糸条(II)は、潜在捲縮性複合繊維が特定の撚係数で加撚されてなる。複合繊維は、熱水収縮率の異なる二種のポリエステル系重合体をサイドバイサイド型又は偏心芯鞘型に複合してなり、特定の弾性率と捲縮率とを持つものである。このような織物生地に、アルカリ減量処理を施すと、トリローバル繊維は溝3を持つ繊維本体1となる。そして、特定の条件で染色仕上加工を施すと、複合繊維には捲縮が発現する。以上のようにして、糸条(I)と強撚糸条(II)との相乗作用で、良好な絹様織物が得られる。
請求項(抜粋):
ポリエステル系成分A1よりなり、その横断面がトリローバル状で、該トリローバル状の各突出部頂点付近には、深さ1〜15μmの溝が少なくとも2本以上繊維軸方向に連続して存在してなる繊維本体と、該繊維本体の該溝に充填された、該ポリエステル系成分A1よりもアルカリ溶解性の大きいポリエステル系成分B1よりなる充填体とで構成されたトリローバル繊維よりなる糸条(I)と、前記ポリエステル系成分B1よりもアルカリ溶解性の小さいポリエステル系成分A2と、前記ポリエステル系成分B1よりもアルカリ溶解性が小さく、且つ該ポリエステル系成分A2とは熱水収縮率の異なるポリエステル系成分A3とが、サイドバイサイド型又は偏心芯鞘型に複合されてなり、沸騰水30分処理後の弾性率が50%以上で且つ捲縮率が30%以上の潜在捲縮性複合繊維よりなり、下記式(イ)で示される撚係数Kが10000〜25000の強撚糸条(II)とを、下記式(ロ)で示されるRが0.45〜0.85の範囲となるような重量比率で用いて製織した織物生地に、アルカリ減量処理を施して、前記ポリエステル系成分B1を溶解除去した後、湿熱100°C以上の温度が30分以上与えられる条件で染色仕上加工を施して、前記潜在捲縮性複合繊維に捲縮を発現させることを特徴とするポリエステル系絹様織物の製造方法。 記 T=K(1/D1/2)[但し、Tは糸条の長さ1m当りの撚数を表し、Dは糸条のデニール数を表す。].........(イ) R=P/(P+Q)[但し、Pは織物生地中の糸条(I)が占める重量を表し、Qは織物生地中の糸条(II)が占める重量を表す。].........(ロ)
IPC (4件):
D06P 3/52 ,  D01F 8/14 ,  D03D 15/00 ,  D06M 11/38
FI (4件):
D06P 3/52 Z ,  D01F 8/14 B ,  D03D 15/00 H ,  D06M 5/02 B

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