特許
J-GLOBAL ID:200903093495857119

脂肪種子タンパク質の抽出法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-527197
公開番号(公開出願番号):特表平11-506619
出願日: 1997年01月29日
公開日(公表日): 1999年06月15日
要約:
【要約】脂肪含有量の極めて高い脂肪種子ミール、特にカノラ種子ミールを食品級塩類溶液で抽出し、脂肪種子ミール中のタンパク質および脂肪を溶解させてタンパク質水溶液を形成することによって、タンパク質濃度が高く且つ脂肪残留濃度の低いタンパク質単離物を本質的に未変性の状態で得る。このタンパク質水溶液を冷却し、遠心分離することによって脂肪を除去する。イオン強度を本質的に一定に保ちながら、この脱脂タンパク質溶液中のタンパク質濃度を高める。さらに脂肪除去操作を濃縮タンパク質溶液に行ってもよい。この濃縮タンパク質溶液を、約0.2以下のイオン強度に希釈してタンパク質ミセルの形態で水相中に単離タンパク質粒子を形成させる。これらのタンパク質ミセルを沈殿させて、非結晶の粘稠なゼラチン状でグルテン様のタンパク質ミセル塊の形態でタンパク質単離物の凝集塊を形成させる。そして、上清を除去し、乾燥させてタンパク質粉末を得る。
請求項(抜粋):
(a)脂肪種子ミール中のタンパク質および脂肪を溶解させてタンパク質水溶液を形成するために、ミールの約10重量%以下の脂肪を含む脂肪種子ミールを、イオン強度が少なくとも約0.2、pHが約5〜約6.8の食品級塩類水溶液を用いて温度約5〜約35°Cで抽出する工程、 (b)タンパク質水溶液と脂肪種子ミール抽出残渣とを分離する工程、 (c)脱脂タンパク質溶液を得るためにタンパク質水溶液から脂肪を除去する工程、 (d)濃縮脱脂タンパク質溶液を形成するために、イオン強度を本質的に一定に保ちながら脱脂タンパク質溶液のタンパク質濃度を増大させる工程、 (e)少なくとも部分的にタンパク質ミセルの形態で水相中に分離タンパク質粒子が形成するように、濃縮脱脂タンパク質溶液をイオン強度約0.2以下に希釈する工程、 (f)少なくとも部分的に非結晶の粘稠なゼラチン状でグルテン様のタンパク質ミセル塊の形態でタンパク質単離物の塊が形成するように、タンパク質ミセルを沈殿させる工程、 (g)タンパク質単離物と上清とを分離する工程、 (h)本質的に未変性で少なくとも約90重量%のタンパク質を含む乾燥タンパク質粉末が得られるように、分離したタンパク質単離物を乾燥する工程、を有するタンパク質単離物の形成方法。

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