特許
J-GLOBAL ID:200903093604732496

永久磁石用異方性希土類合金粉末の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 押田 良久
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-180070
公開番号(公開出願番号):特開平7-054003
出願日: 1993年06月25日
公開日(公表日): 1995年02月28日
要約:
【要約】【目的】 R-T-(M)-B系永久磁石用希土類合金粉末を水素処理法により製造する方法において、原料合金そのものが本質的に有する磁気異方性を完全に達成し、極微細結晶で高保磁力を発揮するR-T-(M)-B系永久磁石用異方性希土類合金粉末を処理量にかかわらず量産性よく得ることができる製造方法の提供。【構成】 R-T-(M)-B合金の粗粉砕粉を、水素ガス雰囲気中で昇温速度10°C/min〜200°C/minの昇温速度で750°C以上の温度域まで昇温し、さらに750°C〜900°Cで水素中の熱処理を行うことにより、再結晶時の結晶方位を決める核としてのR2T14B相を適量残存させることができ、引き続き700°C〜900°Cで脱水素熱処理を行って冷却することにより、高い保磁力と大きな磁気異方性を同時に有するR-T-(M)-B系永久磁石用希土類合金粉末を得る。
請求項(抜粋):
R:10〜20at%(R:Yを含む希土類元素の少なくとも1種で、かつPrまたはNdの1種または2種をRのうち50at%以上含有)、T:67〜85at%(T:FeまたはFeの一部を50at%以下のCoで置換)、B:4〜10at%である合金鋳塊を粗粉砕して、平均粒度が50μm〜5000μmの少なくとも80vol%以上が正方晶構造Nd2Fe14B型化合物からなる粗粉砕粉となした後、前記粗粉砕粉を原料粉末としてこれを10kPa〜1000kPaのH2ガス中で、600°C〜750°C以下の温度域を昇温速度10°C/min〜200°C/minで昇温し、さらに750°C〜900°Cに15分〜8時間加熱保持し、組織をR水素化物、T-B化合物、T相、R2T14B化合物の少なくとも4相の混合組織とした後、さらにH2分圧10kPa以下にて700°C〜900°Cに5分〜8時間保持する脱H2処理を行い、ついで冷却して平均結晶粒径が0.05μm〜1μmである磁気的に異方性を有する合金粉末を得ることを特徴とする永久磁石用希土類合金粉末の製造方法。
IPC (5件):
B22F 1/00 ,  B22F 9/04 ,  C22C 38/00 303 ,  C22C 38/54 ,  H01F 1/06

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