特許
J-GLOBAL ID:200903093754267643

瞬時電圧制御インバータの並列運転装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山口 巖
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-084242
公開番号(公開出願番号):特開平5-292751
出願日: 1992年04月07日
公開日(公表日): 1993年11月05日
要約:
【要約】【目的】瞬時電圧制御により交流電力を出力するインバータの複数台が並列運転中に負荷が急激に変動しても、過渡電圧変動を発生せず安定な並列運転が継続出来るようにする。【構成】負荷電流をインバータ運転台数で割って1台分電流を求め、この1台分電流と自己機の負荷電流検出値とから演算した無効電力分を電圧調節手段へ補正信号として入力させると共に、1台分電流と自己機の負荷電流検出値との偏差値をインバータ電流検出値と負荷電流検出値との差分に与え、急激な負荷変動があっても過渡電圧変動を発生せずに安定な並列運転を継続させる。又は自己機のインバータ電流検出値とすべての他機のインバータ電流検出値とから演算した無効電力分を電圧調節手段へ補正信号として入力させると共に、すべての他機のインバータ電流検出値を、インバータ電流検出値と負荷電流検出値との差分に与えることで同様の動作をさせる。
請求項(抜粋):
コンデンサとリアクトルとでなる1段LCフィルタを出力側に備えている単相インバータの前記LCフィルタの入力側にはインバータ変流器を接続し且つ出力側には負荷変流器と負荷電圧検出器とを接続し、電圧振幅を定める電圧調節手段の出力信号に対応して得られる正弦波電圧設定値と前記負荷電圧検出器が検出する負荷電圧検出値との差に比例する量と、前記インバータ変流器が検出するインバータ電流検出値と前記負荷変流器が検出する負荷電流検出値との差分に比例する量とを加算し、この加算値の比例積分演算結果を第1電圧指令値とし、前記正弦波電圧設定値に比例した量と前記負荷電圧検出値に比例した量との差分と、前記インバータ電流検出値に比例した量と負荷電流検出値に比例した量との差分とを加算して第2電圧指令値とし、これら第1電圧指令値と第2電圧指令値とを合計した合計電圧指令値で前記単相インバータを制御して、この単相インバータに入力する直流を一定電圧の正弦波交流に変換して負荷へ供給する構成の瞬時電圧制御インバータにおいて、前記瞬時電圧制御インバータの複数台を共通の母線に接続して並列運転する際に、前記母線に流れる電流を並列運転中の瞬時電圧制御インバータ台数で割り算して1台分の電流を検出する1台分電流検出手段と、この1台分電流検出値と前記負荷電流検出値との差を検出する電流偏差検出手段と、この1台分電流検出値と前記負荷電流検出値とを入力して無効電力を演算する第1無効電力演算手段とを備え、前記電圧調節手段へ前記第1無効電力演算手段が出力する無効電力演算値を補正信号として入力させると共に、前記インバータ電流検出値と負荷電流検出値との差分にこの電流偏差検出値を与えることを特徴とする瞬時電圧制御インバータの並列運転装置。

前のページに戻る