特許
J-GLOBAL ID:200903093996587251

架橋された生体組織に活性なようにヘパリンを結合させるための方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山本 秀策
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-543886
公開番号(公開出願番号):特表2001-520539
出願日: 1998年03月06日
公開日(公表日): 2001年10月30日
要約:
【要約】哺乳動物身体内へ移植されるべき生体または合成材料へヘパリンを結合させるための方法。それ自身上に存在するカルボキシル基を十分に有する結合組織タンパク質または他の化合物の場合、本方法は(a)材料をカルボキシル活性化剤と接触させる工程(b)材料をポリアミン化合物と接触させて、先に活性化されたカルボキシル基の部位で、アミド結合ポリアミン側鎖を形成する工程、および(c)材料を、ヘパリンがポリアミン側鎖のアミノ基と結合するように、ヘパリンと接触させる工程、を含む。材料にカルボキシル基が全くないか、または不足している、結合組織タンパク質または他の分子実在物の場合の別の応用において、本方法は(a)ポリアミン化合物のカルボキシル官能基の少なくともいくつかが活性化され、そしてポリアミン化合物上のアミノ基のいくつかと反応して材料の分子構造内に連結されたポリアミンネットワークを形成するように、材料を、ポリアミン化合物上にカルボキシル官能基を有するポリアミン化合物と組み合わせてカルボキシル活性化剤と接触させる工程、および(b)ヘパリンがポリアミンネットワーク上のアミノ基と結合した状態になるように、材料をヘパリンと接触させる工程、を含む。
請求項(抜粋):
結合組織タンパク質分子上に存在するアミノおよびカルボキシル基を有する結合組織タンパク質分子を含む架橋した生体材料に、ヘパリン化するための方法であって、該方法は以下の工程からなる: a)該生体材料を化学的架橋化剤に接触させて、結合組織タンパク質分子の間に架橋を形成する工程; b)該生体材料を、カルボキシル活性化化合物と接触させて、結合組織タンパク質分子上に存在するカルボキシル基を、アミン反応性中間体に変換する工程; c)該生体材料を、ポリアミン化合物上に存在するアミノ基が結合組織タンパク質上に形成された該アミン反応性中間体と反応するように、カルボキシル基(単数または複数)を含むポリアミン化合物と接触させて、それ自身上に共有結合したアミノ官能基を有する共有結合アミン側鎖を形成する工程; d)該生体材料を、ヘパリン上のカルボキシル基が活性化され、次いで共有結合アミン側鎖上に存在するアミノ官能基の少なくともいくつかと共有結合し得るように、ヘパリンと接触させる工程。

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