特許
J-GLOBAL ID:200903094192978467

秘密証拠供託方法および秘密証拠供託プログラムを記録した記録媒体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 三好 秀和 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-319503
公開番号(公開出願番号):特開2002-132146
出願日: 2000年10月19日
公開日(公表日): 2002年05月09日
要約:
【要約】【課題】 量子力学の不確定性原理によって安全性が確保でき、大規模な量子計算機が実現されない間は十分に信頼性を維持することができる新規な秘密証拠供託方法および秘密証拠供託プログラムを記録した記録媒体を提供する。【解決手段】 四つの互いに直交する量子力学的状態を有する粒子または粒子系を情報キャリアとして、その量子状態に適切な方法でビット情報の符号化を行って送信し、かつ適切な方法で受信した情報キャリアの量子状態の測定を行って測定結果を得るとともに、この場合に多数の情報キャリアを用いることにより秘密証拠供託されたビット値が受信側で判明してしまう確率および送信側で後でビット値を変更してしまう確率を漸近的に0に近づけて、量子力学の不確定性原理によって安全性が保証された秘密証拠供託方法を構築している。
請求項(抜粋):
送信側においては、四つの互いに直交する量子力学的状態を有する粒子ないし粒子系を単位ビットの情報キャリアとして利用するに当たり、四つの互いに直交する量子力学的状態の組からなる第一および第二の異なる二組の互いに非直交な直交基底系をランダムに用いて、単位ビットを符号化した情報キャリアを発生し、該情報キャリアがM個で構成されるビット列をN個用意し、秘密証拠供託の対象として受信側に送信されるべく選択されたビット値が0である場合には、N個の全てのビット列においてM個の単位ビットのブール代数総和が0になるように情報キャリアを設定し、秘密証拠供託の対象として受信側に送信されるべく選択されたビット値が1である場合には、N個の全てのビット列においてM個の単位ビットのブール代数総和が1になるように情報キャリアを設定し、このように設定された全ての情報キャリアをその量子状態を保持したまま撹乱することなく伝送路を介して受信側に送信し、受信側においては、前記伝送路から受信した情報キャリアを前記第一および第二の直交基底系における量子状態の組合せ方とは異なる組合せ方により構成される第三または第四の直交基底系を用いて各情報キャリアの量子状態を測定し、各情報キャリア毎に測定結果を記録し、送信側においては、前記情報キャリアを送信した以降において全ての情報キャリアについて符号化に用いた直交基底の種類と量子状態を付加情報として受信側に公表し、受信側においては、前記測定結果を前記付加情報に基づいて解析し、秘密証拠供託されたビット値を判定することを特徴とする秘密証拠供託方法。
IPC (3件):
G09C 1/00 640 ,  H04B 10/00 ,  H04L 9/38
FI (3件):
G09C 1/00 640 C ,  H04B 9/00 Z ,  H04L 9/00 691
Fターム (6件):
5J104AA05 ,  5J104KA08 ,  5K002AA01 ,  5K002AA03 ,  5K002DA05 ,  5K002FA01

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