特許
J-GLOBAL ID:200903094515160280

密封型転がり軸受

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小山 武男 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-291397
公開番号(公開出願番号):特開平10-131974
出願日: 1996年11月01日
公開日(公表日): 1998年05月22日
要約:
【要約】【課題】 外輪5に対してシールリング9aが回転する事を防止し、この回転に伴う騒音の発生やシール性の低下を防止する。【解決手段】 シールリング9aを構成するシール材14aの外周縁部を、外輪5の端部内周面に形成した係止溝8aに係止する。この係止溝8aを構成する突条部11の一部に切り欠き部15を設ける。又、上記シールリング9aを構成する補強板13aの外周縁部に、上記突条部11に向け折れ曲がった外周縁折り曲げ部20を形成する。上記シール材14aの一部と上記切り欠き部15との係合に基づき、上記外輪5に対してシールリング9aが回転する事を防止する。
請求項(抜粋):
外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けた複数の転動体と、少なくとも上記内輪の軸方向一端部外周面と上記外輪の一端部内周面との間に設けてこれら両周面同士の間を塞ぐ、円輪状のシールリングとを備え、このシールリングは、金属製で円輪状の補強板と、この補強板により補強した弾性材製のシール材とから成り、このシール材の外周縁部で上記補強板の外周縁よりも直径方向外方に突出した部分を上記外輪の端部内周面に形成した係止溝に係止する事により、上記外輪の端部内周面に支持しており、上記係止溝は、この外輪の軸方向中央寄りの段部と、この外輪の軸方向端部側に、直径方向内方に突出する状態で形成した突条部との間に設けたものである密封型転がり軸受に於いて、上記突条部の円周方向少なくとも1個所には、当該部分で上記係止溝の幅寸法を広くする凹部若しくは切り欠き部を設けており、上記補強板の外周縁部は、上記突条部に向け折れ曲がっており、上記シール材の一部で上記凹部若しくは切り欠き部に対向する部分は、自身の弾性と上記補強板の外周縁部による押し付け力とにより、この凹部若しくは切り欠き部に係合して、上記外輪に対する上記シールリングの回転防止を図っている事を特徴とする密封型転がり軸受。

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