特許
J-GLOBAL ID:200903094584001275

チオール官能基を有するポリオルガノシロキサン(POS)の製造方法、この方法によって得ることができるPOS及びその特にゴム材料の分野における使用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 倉内 基弘 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-502094
公開番号(公開出願番号):特表2001-512146
出願日: 1998年07月10日
公開日(公表日): 2001年08月21日
要約:
【要約】本発明は、アルコキシル官能化シロキシル単位及びそれぞれがSH官能基を含有するシロキシル単位を含む多官能化ポリオルガノシロキサン(POS)の製造方法であって、式A-(RXSiO)a-(RYSiO)b-B{ここで、Rは特にC1〜C6アルキル基であり、XはC1〜C15アルコキシル基であり、YはSH官能基源となるエチレン系不飽和基を含有するC2〜C30炭化水素基であり、aは1〜150の範囲の数であり、bは1〜150の範囲の数であり、数a+bは2〜300の範囲であり、A及びBは特に(R)3SiO-基又は(R)3SiO-基と(R)2XSiO-及び(若しくは)R(X)2SiO-及び(若しくは)(X)3SiO-基との混合物、或いは-Si(R)3基又は-Si(R)3基と-SiX(R)2及び(若しくは)-Si(X)2R及び(若しくは)-Si(X)3基との混合物からそれぞれ選択される末端基である}の前駆体POSにH2Sを反応させることによってSH官能基を導入することから成る前記製造方法に関する。こうして得られた多官能化POSは特に、補強用充填剤として白色充填剤(特に珪質物質)を含有する天然又は合成エラストマーの組成物であってエラストマー製物品製造用に意図される前記組成物中において、白色充填剤-エラストマーのカップリング剤として用いられる。
請求項(抜粋):
アルコキシル極性官能基及びチオール基SHを含有する官能基を有する、下記の平均式(I)の線状ランダム、序列又はブロックコポリマーである多官能化ポリオルガノシロキサン(POS)の製造方法であって、 1種以上の遊離基開始剤化合物を基とする触媒の存在下で周囲温度(23°C)〜150°Cの範囲内の温度において下記の式(II)の線状ランダム、序列又はブロックコポリマーに対して硫化水素を反応させることから成ることを特徴とする、前記製造方法:【化1】[ここで、記号Rは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ1〜6個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基又はフェニル基を表わし、 記号Xは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ1〜15個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシル基を表わし、 記号Yは同一であっても異なっていてもよく、それぞれエチレン系不飽和基を含み且つSi-C結合によって珪素原子に結合した鎖R’{ここで、鎖R’は2〜30個の炭素原子を有し且つ随意に1個以上の酸素化ヘテロ原子を有し、 R’のエチレン系不飽和基は・次式:【化2】(ここで、記号R1、R2及びR3は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は1〜3個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基を表わす)のタイプの鎖末端として存在するもの又は・次式:【化3】(ここで、記号R4及びR5は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は1〜3個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状アルキル基を表わす)のタイプの中間位置に存在するもの(この中間位置のものは、5〜12員の1個以上の環から成る鎖R’の環状又は多環状部分上にあることもできる)である}を表わし、 記号Zは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ結合したSH基を含有し且つSi-C結合によって珪素原子に結合した鎖R”{ここで、鎖R”は、前記の鎖Rからそのエチレン系不飽和基の二重結合によって互いに結合した炭素原子の一方又は他方上にそれぞれ水素原子又はSH基を付加させることによって得られたものであり、 SH基は・次式:【化4】(ここで、記号R1、R2及びR3は前記の通りである)のタイプの鎖末端として存在するもの又は・次式:【化5】(ここで、記号R4及びR5は前記の通りである)のタイプの中間位置に存在するもの(この中間位置のものは、5〜12員の1個以上の環から成る鎖の環状又は多環状部分上にあることもできる)である}を表わし、 記号Wは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ連鎖-R”-(S)i-R”-Si≡(ここで、iは1以上の整数であり、 右の記号Si≡は別のポリオルガノシロキサン鎖又は同じポリオルガノシロキサン鎖に属する珪素原子を表わす)を表わし、 記号m、n、p及びqはそれぞれ整数又は分数であり、 m+n+p+qは2〜300の範囲内であり、 mは1〜150の範囲内であり、 n+p+qは1〜150の範囲内であり、 nは0〜85の範囲内であり、 pは1〜100の範囲内であり、 qは0〜25の範囲内であり、 記号A及びBは末端基を表わし、 Aは次式:【化6】の単独の基(i)、(2i)若しくは(3i)又は基(i)と基(2i)及び(若しくは)(3i)及び(若しくは)(4i)との混合物であり、 Bは次式:【化7】の単独の基(5i)、(6i)若しくは(7i)又は基(5i)と基(6i)及び(若しくは)(7i)及び(若しくは)(8i)との混合物であり、 ここで、記号R及びXは前記の通りである];【化8】(ここで、記号A、B、R、X及びYは式(I)について前記した通りであり、 記号a及びbはそれぞれ整数又は分数であり、 aは式(I)について前記したmと同じ定義を満たし、 bはn+p+qであり、n、p及びq並びにそれらの合計は式(I)について前記した定義を満たすものであり、 a+bは式(I)について前記したm+n+p+qと同じ定義を満たす)。
IPC (3件):
C08G 77/392 ,  C08K 3/36 ,  C08L 21/00
FI (3件):
C08G 77/392 ,  C08K 3/36 ,  C08L 21/00
Fターム (19件):
4J002AC011 ,  4J002AC021 ,  4J002AC031 ,  4J002AC081 ,  4J002BB151 ,  4J002BB181 ,  4J002BB271 ,  4J002CH041 ,  4J002CP102 ,  4J002DE146 ,  4J002DJ016 ,  4J002FD016 ,  4J035BA02 ,  4J035CA02U ,  4J035CA06M ,  4J035CA25M ,  4J035CA26M ,  4J035FB01 ,  4J035FB02

前のページに戻る