特許
J-GLOBAL ID:200903094771010610

油圧緩衝器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 三戸部 節男
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-352925
公開番号(公開出願番号):特開平9-177864
出願日: 1995年12月27日
公開日(公表日): 1997年07月11日
要約:
【要約】【課題】 油圧緩衝器において、車両が路面の大き段差や陥没などを通過したときなど、非常にピストン速度が大きい場合に、ピストン速度の増加にともない、発生する減衰力が大きくなってしまい、緩衝器がほとんど伸縮せず、衝撃が車体に伝わって乗員の乗り心地を損なう。【解決手段】 ピストンロッド6内にバイパス通路11と、ピストン速度が1.0未満のときにはバイパス通路11を遮断し、ピストン速度が1.0m/s以上のときにバイパス通路11を連通するスプリングバルブ12を設けたことで、ピストン速度が1.0m/s以上のときに油液をバイパス通路11を介して流通させて、発生する減衰力を低減することができる。
請求項(抜粋):
油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2室に画成するピストンと、一端が前記ピストンを貫通して連結され、他端が前記シリンダの外部まで延ばされたピストンロッドと、前記シリンダ内の2室を連通させる主油液通路と、該主油液通路の油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備えてなる油圧緩衝器において、前記ピストンロッド内に軸方向に穿設され、前記シリンダ内の2室を連通するバイパス通路と、該バイパス通路内に設けられた小径部と、該小径部の両側に設けられた大径部と、前記バイパス通路内を軸方向に移動可能に設けられ、前記小径部に嵌入しているときには前記バイパス通路を遮断し、前記大径部に移動したときには前記バイパス通路を連通する弁体と、前記ピストンの移動速度が所定未満のときには前記弁体を前記小径部に保持し、前記ピストンの移動速度が所定以上のときには前記弁体を前記大径部のうち、油液の圧力が低い側の大径部に移動を許す少なくとも一つのばねとを設けたことを特徴とする油圧緩衝器。

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