特許
J-GLOBAL ID:200903095025846733
磁気共鳴断層撮影装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
杉谷 勉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-212817
公開番号(公開出願番号):特開平9-038063
出願日: 1995年07月28日
公開日(公表日): 1997年02月10日
要約:
【要約】【課題】 撮影時間の延長を伴わずに、MT効果によるコントラストの向上を維持しつつ、脂肪信号の抑制を図ることができる磁気共鳴断層撮影装置を提供する。【解決手段】 RF信号の照射に基づく撮影部位21からのNMR信号をデータ処理して断層像の再構成がなされる一方、RF信号の照射に先立ってプリRF信号を照射することにより、生体高分子励起域22が撮影部位21に重複して形成されるとともに、自由水励起域23が撮影部位から外れた位置に形成され、かつ、脂肪励起域24が撮影部位内の脂肪部分に重なって形成されるように、プリRF信号の周波数と帯域幅を設定するとともに、強度変化の度合いの小さなプリ傾斜磁場HaをプリRF信号と同時に被検体に印加する。
請求項(抜粋):
撮影領域空間に均一な静磁場を発生する主マグネットと、前記静磁場空間で直交する3次元方向に磁場強度がそれぞれ変換する3つの傾斜磁場パルス(スライス部位選択用傾斜磁場パルス、読み出し用傾斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜磁場パルス)を発生させるための第1ないし第3の傾斜磁場コイルと、被検体へのRF信号の照射とそれに先立つプリRF信号(MTCパルス)の照射および被検体からのNMR信号の検出とを行うためのRFコイルと、前記RFコイルを介して前記プリRF信号およびRF信号を所定のタイミングでその順に照射するRF照射手段と、前記プリRF信号およびRF信号の照射タイミングに関連して前記第1ないし第3の傾斜磁場コイルを介して所定のタイミングでスライス選択用傾斜磁場パルス、読み出し用傾斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜磁場パルスを発生させる傾斜磁場パルス発生手段と、前記RFコイルで検出されたNMR信号をデータ処理することにより被検体の断層像を再構成するデータ処理部とを備えた磁気共鳴断層撮影装置において、前記プリRF信号の照射により、自由水のプロトンが励起されてNMR信号が抑制される自由水励起域が被検体の撮影部位から外れた位置に形成されると同時に、蛋白質などの生体高分子のプロトンおよびこれに結合した結合水と自由水のプロトンが励起されてこれらのNMR信号が抑制される生体高分子励起域が被検体の撮像部位に形成され、かつ、脂肪のプロトンが励起されてNMR信号が抑制される脂肪励起域が前記撮影部位内の脂肪部分に重なって形成されるように、前記RF照射手段が前記プリRF信号の周波数とその帯域幅を設定するとともに、前記傾斜磁場パルス発生手段が前記プリRF信号の照射と同時に前記第1の傾斜磁場コイルを介してスライス部位選択用傾斜磁場よりも強度変化の度合の小さなプリ傾斜磁場を被検体に対して印加することを特徴とする磁気共鳴断層撮影装置。
IPC (2件):
FI (2件):
A61B 5/05 311
, G01N 24/08 510 Y
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