特許
J-GLOBAL ID:200903095233920963

硝酸エステル誘導体ならびに尿失禁およびその他の疾患におけるそれらの使用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 野河 信太郎
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-512226
公開番号(公開出願番号):特表2000-517332
出願日: 1997年09月02日
公開日(公表日): 2000年12月26日
要約:
【要約】尿失禁の治療用の薬剤の製剤のための、以下の化合物グループまたはそれらの組成物の使用。一般式:A-X1-NO2[式中、A=R(COX)t(tは0または1の整数である);X=O、NH、 NR1c(R1cは1〜10の炭素原子を有する直鎖状または分岐状アルキルである);Rは(IA)(t=1およびX1は-YO-{YはC1〜C20アルキレン、C5〜C7シクロアルキルまたはオキシアルキル誘導体である}である)である]を有する化合物またはその塩。
請求項(抜粋):
一般式 A-X1-NO2を有する化合物グループもしくはそれらの塩類、またはそれらの組成物の、尿失禁治療のための医薬の製造のための使用[式中、A=R(COX)tであり、ここでtは0または1の整数であり、X=O、NH、NR1Cであり、ここでR1Cは1〜10の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖状のアルキルであり、Rは次のグループから選択され:*グループ IA)、ここでt=1、ここで:RII5は水素、直鎖状または可能なとき分岐しているC1〜C3のアルキルであり、RII6はRII5と同じ意味を有するか、またはRII5が水素のときそれはベンジルであることができ、RII1、RII2およびRII3は互いに同じであるかまたは異なって、水素、直鎖状または可能なとき分岐しているC1〜C6のアルキルもしくはC1〜C6のアルコキシ、またはCl、F、Brであり、RII4はRII1または臭素であり、好ましいのは、RII1、RII2およびRII4が水素であり、RII3がClであり、RII3はNHに対してオルト位にあり、そしてRII5およびRII6は水素であり、XはOであり、そしてX1は(CH2-CH2-O)2である;(I Ab)は2-[[2-メチル-3-(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]-3-ピリジンカルボン酸の残基であり、-COOHがあるときそれはフルニキシン(flunixin)として知られている。好ましい化合物は、X=Oのものである;*次から選択されるII A):ここでt=1のとき、Rは式中、R2aおよびR3aは水素、直鎖状または可能なとき分岐している、置換または非置換のC1〜C12のアルキル、アリル、ただし二つのうち一つがアリルのとき他方は水素である;好ましくはR2aは水素、1〜4の炭素原子を有するアルキルであり、R3aは水素であり;R1aは次から選択されるII Aa)式中、意味は次の通りである:-式(IV)の化合物中、ケトプロフェン(ketoprofen)の残基:RIII1は水素、SRIII3であり、ここでRIII3は1〜4の炭素を含む直鎖状または可能なとき分岐している炭素原子;RIII2は水素、ヒドロキシであり;好ましいのは、RIII1およびRIII2が水素であり、R3aが水素であり、そしてR2aがメチルであり、X=Oの化合物であり;-式(XXI)中、カルプロフェン(carprofen)の残基:RXXiOは水素、直鎖状または可能なとき分岐している1〜6の炭素原子を有するアルキル、C1〜C6のアルキルに結合しているC1〜C6のアルコキシカルボニル、C1〜C6カルボキシアルキル、C1〜C6アルカノイル、これらは任意にハロゲン、ベンジルもしくはハロベンジル、ベンゾイルもしくはハロベンゾイルで置換されていてもよい;RXXiは水素、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、任意にヒドロキシ基を含んでいてもよいC1〜C6のアルキル、C1〜C6のアルコキシ、アセチル、ベンジルオキシ、SRXXi2であり、ここでRXXi2はC1〜C6のアルキルであり;1〜3の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、任意にヒドロキシ基、ニトロ、スルファモイル、1〜6の炭素原子を有するアルキルを有するジアルキルスルファモイルもしくは1〜3の炭素原子を有するアルキルを有するジフルオロアルキルスルホニルを有するC1〜C6カルボキシアルキルである;RXXi1はハロゲン、シアノ、1以上のヒドロキシ基を含むC1〜C6のアルキル、C1〜C6のアルコキシ、アセチル、アセトアミド、ベンジルオキシであり、SRIII3は上記の定義のとおり、1〜3の炭素原子を有するペルフルオロアルキル、ヒドロキシ、1〜6の炭素原子を有するカルボキシアルキル、NO2、アミノ、1〜6の炭素原子を有するモノ-もしくはジアルキルアミノ、スルファモイル、1〜6の炭素原子を有するジアルキルスルファモイル、または上記の定義のようなジフルオロアルキルスルファモイルであり;あるいはRXXiはRXXi1と一緒になって1〜6の炭素原子を有するアルキレンジオキシであり;好ましいのはRXXiOが水素であり、結合手が2位にあり、RXXiが水素であり、RXXi1が塩素であって窒素に対してパラ位にあり、R3aが水素であり、R2aがメチルでありそしてXがOである化合物である;-式(XXXV)の化合物中、チアプロフェン酸(thiaprofenic acid)の残基:Arはフェニル、任意にハロゲンでモノ-もしくはポリ置換されていてもよいヒドロキシフェニル、1〜6の炭素原子を有するアルカノイルもしくはアルコキシ、1〜6の炭素原子、好ましくは1〜3の炭素原子を有するトリアルアルキル、シクロペンチル o-ヘキシル o-ヘプチル、ヘテロアリール、好ましくはチエニル、任意にOHを含んでいてもよいフリル、ピリジルであり;式(XXXV)の好ましい化合物は、Arがフェニルであり、R3aが水素であり、R2aがメチルであり、そしてXがOである;-式(II)の化合物中、スプロフェン(suprofen)の残基、好ましいのは、R3a=H、R2a=CH3そしてX=Oであり;-式(IV)の化合物中、好ましいのはR2aかメチルのときインドプロフェン(indoprofen)または、R2aが水素であり、R3a=CH3そしてX=Oときインドブフェン(indobufen)であり;-式(VIII)の化合物中、好ましいのはR3a=R2a=HそしてX=Oのときエトドラック(etodolac)であり;-式(VII)の化合物中、好ましいのはR3a=H、R2a=CH3そしてX=Oのときフェノプロフェン(fenoprofen)であり;-式(III)の化合物中、好ましいのはR3a=R2a=HそしてX=Oのときフェンブフェン(fenbufen)であり;-式(X)の化合物中、R3a=R2a=HそしてX=Oのとき、トルメチン(tolmetin)の残基であり;-式(IX)の化合物中、R3a=H、R2a=CH3そしてX=Oのとき、フルルビプロフェン(fluribprofen)の残基であり;II Ab):式中の意味は次の通りである:-IIIa)が-CH(CH3)-COOHを含むとき、それはプラノプロフェン(pranoprofen):α-メチル-5H-[1]ベンゾピラン[2,3-b]ピリジン-7-酢酸として知られている;好ましくはR2a=H、R3a=CH3そしてX=Oであり;-残基(XXX)が-CH(CH3)-COOHを含むとき、それはベルモプロフェン(bermoprofen):ジベンズ[b,f]オキセピン-2-酢酸として知られている:好ましくはX=O、R2a=H、R3a=CH3であり;-残基(XXXI)は、基が-CH(CH3)-COOHのとき、CS-670:2-[4-(2-オキソ-1-シクロヘキシリデンメチル)フェニル]プロピオン酸として知られている;好ましいのはR2a=H、R3a=CH3そしてX=Oであり;-残基(XXXII)は、基-CH2COOHを含む公知のペメドラック(pemedolac)から誘導され、好ましくはR2a=R3a=HそしてX=Oであり;-残基(XXXIII)が-CH2COOHで飽和されているとき、それはピラゾラック(pyrazolac):4-(4-クロロフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)3-ピラゾリル酸誘導体類として知られている;好ましくはR2a=R3a=HそしてX=Oであり;-残基(XXXVI)が-CH(CH3)-COO-で飽和されているとき、それはザルトプロフェン(zaltoprofen)として知られている。残基がヒドロキシもしくはアミン基で飽和されているときまたは酸の塩類であるとき、その化合物類はジベンゾチエピン誘導体として知られている。好ましいのはR2a=H、R3a=CH3そしてX=O;-残基(XXXVII)がCH2-COOHであるとき、それは公知のモフェゾラック(mofezolac):3,4-ジ(p-メトキシフェニル)イソキサゾール-5-酢酸から誘導される;好ましいのはR2a=R3a=H、t=1、X=Oである。*グループIIIA)、ここでt=1、式中:RIVdおよびRIvd1は、少なくとも一方が水素であり、他方が直鎖状または可能なとき分岐しているC1〜C6アルキル、好ましくはC1およびC2、または1〜6の炭素原子を有する、好ましくはC1のアルキルを有するジフルオロアルキル、あるいはRIVdおよびRIVd1が一緒になってメチレン基を形成する;RIVは次の意味を有する:ここで、グループIIIA)の化合物は次の意味を有する:-式(II)の化合物中:RIV-IIは1〜6の炭素原子を有するアルキル、3〜7の炭素原子を有するシクロアルキル、1〜7の炭素原子を有するアルコキシメチル、1〜3の炭素原子を有するトリフルオロアルキル、ビニル、エチニル、ハロゲン、1〜6の炭素原子を有するアルコキシ、1〜7の炭素原子を有するアルキルを有するジフルオロアルコキシ、1〜7の炭素原子を有するアルコキシメチルオキシ、1〜7の炭素原子を有するアルキルを有するアルキルチオメチルオキシ、1〜7の炭素原子を有するアルキルを有するアルキルメチルチオ、シアノ、ジフルオロメチルチオ、1〜8の炭素原子を有するアルキルを有する置換フェニル-もしくはフェニルアルキルであり;好ましくはRIV-IIはCH3O、RIVdは水素であり、RIVd1はCH3であり、そしてナプロキセン(naproxen)の残基として知られている;X=NHそしてX1は(CH2)4または(CH2CH2O)2である;また好ましいのはXがOに等しい同じ化合物であり;-式(X)の好ましい化合物中、それについてロキソプロフェン(loxoprofen)の残基が示されており、RIVdは水素であり、そしてRIVd1はCH3であり、X=NHまたはO、そしてX1は(CH2)4または(CH2CH2O)2であり;-式(III)の化合物中:RIV-IIIは可能なとき分岐しているC2〜C5のアルキル、C2およびC3のアルコキシ、アリルオキシ、フェノキシ、フェニルチオ、5〜7の炭素原子を有するシクロアルキルであり、任意にC1〜C2のアルキルで1位が置換されていてもよい;好ましいのはRIV-IIIがであり、そしてRIVd=H、RIVd1がCH3である化合物、イブプロフェンの残基として知られている化合物;X=NHそしてX1が(CH2)4または(CH2CH2O)2に等しい;また好ましいのはX=Oである同じ化合物である;*グループIVA)式中、A=RCOO、t=1、それについて公知のインドメタシンの残基が示されている。*グループVA)は次から選択される:-VAa)次から選択されるフェナメート類、ここでt=1-V Ab)、ニフルミン酸(niflumic acid)の誘導体、ここでt=1:-V Ac)、COX2阻害剤、ここでt=0そしてRは次のとおりである:-V Ad)t=1そしてRが次の通りであるとき、ジウレティックス(diuretics)の誘導体:-V Ae)t=0そしてRが次のとおりであるとき、ジウレティックス(diuretics)の誘導体:ここでグループV A)における意味は次のとおりである:-化合物群(V Aa1)において、エンフェナミン酸(enfenamic acid)、2-[(2-フェニルエチル)アミノ]安息香酸の残基が示されている;-化合物群(V Aa2)において、フルフェナミン酸(flufenamic acid)、2-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-アミノ]安息香酸の残基が示されている;-化合物群(V Aa3)において、メクロフェナミンミン酸(meclofenamic acid)、2-[(2,6-ジクロロ-3-メチルフェニル)アミノ]安息香酸の残基が示されている;-化合物群(V Aa4)において、メファナミン酸(mefanamic acid)、2-[(2,3-ジメチルフェニル)アミノ]安息香酸の残基が示されている:-化合物群(V Aa5)において、トルフェナミン酸(tolfenamic acid)、2-[(3-クロロ-2-メチルフェニル)アミノ]安息香酸の残基が示されている;-化合物群(V Ab1)において、ニフルミン酸(niflumic acid)、2-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]-3-ピリジンカルボン酸の残基が示されている;-化合物群(V Ac1)において、N-(4-ニトロフェニル)メタンスルホンアミドのベンゼン環の2位において酸素原子に結合しているRVAc1は、フェニルまたはシクロヘキサンである;RVAc1がフェニルのとき、残基はニメスリド(nimesulide)のそれである;-化合物群(V Ac2)において、3-ホルミルアミノ-7-メチルスルホニルアミノ-6-フェノキシ-4H-1-ベンゾピラン-4-オンの残基が示されている;-化合物群(V Ac3)において、5-メタンスルホンアミド-1-インダノン残基のインダノン環の6位に対する2,4-ジフルオロチオフェニル基に結合している原子X4は、硫黄または酸素であることができる;-化合物群(V Ac4)において、セレコキシブ(celecoxib)、4-[5-(4-メチルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ベンゼンスルホンアミドの残基が示されている;-化合物群(V Ac5)において、6-[2-(3-エチル-2,3-ジヒドローチアゾリル)チオ-5-メタンスルホンアミド-3H-イソベンゾフラン-1-オンの残基か示されている。-化合物群(V Ad1)において、ブメタニド(bumetanide)、3-(アミノスルホニル)-5-(ブチルアミノ)-4-フェノキシ安息香酸の残基が示されている;-化合物群(V Ad2)において、チクリナフェン(ticrynafen)、[2,3-ジクロロ-4-(2-チエニルカルボニル)-フェノキシ]酢酸の残基が示されている;-化合物群(V Ad3)において、エタクリン酸(ethacrynic acid)、[2,3-ジクロロ-4-(2-メチレン-1-オキソブチル)フェノキシ]酢酸の残基が示されている;-化合物群(V Ad4)において、ピレタニド(piretanide)、3-(アミノスルホニル)-4-フェノキシ-5-(1-ピロリジニル)安息香酸の残基が示されている;-化合物群(V Ae1)において、トリパミド(tripamide)、(3aα、4α,7α,7aα)-3-(アミノスルホニル)-4-クロロ-N-(オクタイドロ-4,7-メタノ-2H-イソインドール-2-イル)ベンズアミドの残基が示されている。-化合物群(V Ae2)において、トルセミド(torsemide)、N-[[(1-メチルエチル)アミノ]カルボニル]4-[(3-メチルフェニル)アミノ]-3-ピリジンスルホンアミドの残基が示されている;-化合物群(V Ae3)において、アゾセミド(azosenlide)、2-クロロ-5-(1H-テトラゾール-5-イル)-4-[(2-チエニルメチル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドの残基か示されている;-化合物群(V Ae4)において、ベンドロフルメチアジド(bendroflumethiazide)、3,4-ジヒドロ-3-(フェニルーメチル)-6-(トリフルオロメチル)-2H-1,2,4-ベンゾチアジアジン-7-スルホンアミド 1,1-ジオキサイドの残基が示されている;-化合物群(V Ae5)において、クロロチアジド(chlorothiazide)、6-クロロ-2H-1,2,4-ベンゾ・・・
IPC (9件):
A61K 31/165 ,  A61K 31/192 ,  A61K 31/216 ,  A61K 31/405 ,  A61P 13/00 ,  C07C203/04 ,  C07C211/46 ,  C07C311/08 ,  C07D209/28
FI (9件):
A61K 31/165 ,  A61K 31/192 ,  A61K 31/216 ,  A61K 31/405 ,  A61P 13/00 ,  C07C203/04 ,  C07C211/46 ,  C07C311/08 ,  C07D209/28
引用特許:
審査官引用 (3件)
引用文献:
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